表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【 ババア無双 】  作者: W.A.M
第肆章 『ババア、再び……』
24/24

~次回作 予告~

 

 ~~~次回作 予告~~~






 ………


 ……


 …




 ん、んん……ふわぁ。


 あれ、ここは……宮廷?

 あたし、随分前に辞めたはずだったのに。

 ていうか、死にそうだったんじゃないっけ?あたし。


 そっかぁ夢なのね、これ。体も若返ってるし。


 まぁ何でもいいや。続き、書かなきゃ。



 ……それにしても。あたし、こんな体型してたかしら。





 ──あら式部様、今日は早いお目覚めですわね。



 おはよー女房さん、新人かな?


 って、

 式部……?



 夢にしても様子がおかしい。

 あたしは恐る恐る、鏡を覗き込んだ。

 そこには……





「紫式部になってるぅーーーー!!」




 ……さい、

「って、誰?あたしの頭に、誰か居るの?」


 ……『出ていきなさい、』

「ま、まさか、この頭の声……」



『……私の体に、よりによって何で貴女が居るの?清少納言!!』

「やっぱり、紫式部だった……」




 転生先が。

 宿命のらいばるな上に、魂が残った状態だった。







 ひとつの体に、ふたつの魂。

 奇妙な“同居生活”が始まった。




 ◇ ◇  ◇   ◇




『貴方……私が寝ている間に、勝手に物語を変えましたね……』

「アンタの話、ドロドロしてて少しもをかしくないのよ」

『だからと言って……

 せっかく育てた“ひろいん”達を全員囲って旅に出るなんて!』

「一夫多妻の冒険譚モノ、この先絶対流行るわよぉ」

『そんなもの、全然あはれでないわ!それに貴女、誤字多いのよ!』




 その珍妙すぎる、個性のぶつかり合いは、


「あなや……

 内面を抉る人間関係描写と、鋭い視点の外面描写が、交互する作品。

 どろどろ、さばさば。どろどろ、さばさば。

 これは“新しい”である」


 “まりあぁじゅ”となり、読者達を魅了していく。






 書物を発表するのは、彼女らだけではない。



「へー。君、物語なのに随筆を挟むんだね。

 僕も書いてみようかな、仮名文字とか使って」


 突然、時を超え空を超えて現れた、


「ふむ…

 物語を、管弦くぁんぐぇんとともに演じさせてみたらいかがだろう」


 数多の好敵手たちと、与え与えられる、多くの刺激は。



 己々の文字を、高め合っていく。






 そして……

 ついに甦ってしまった、



「春は夜明けがいい、って?」


「いつまでも、貴族暮らししたいとな?」


 …


「何を言ってるんだい、春はいつまでも眠いだろ?朝は起きられない」


「栄華は久くは続かぬ、春の夜の夢のようにな……世は無常なのじゃ」



 二人にとっての、

 運命の、宿命の、敵。






 生きる時代が違えども、

 住まう世界が違えども、

 目指す地点ごおるは皆同じ。


 そう、総ては……


 人類史全てへ届くべき、魂の救済(かんどう)の為に!!




 これは、

 出会って混ざってぶつかった、ふたつの魂による、

 新たな文芸時代を切り拓く、

 熱血・執筆・物語である。






「アンタ!この体、寄越しなさいよ!」


『貴方こそ、出ていきなさい、身体から!』






 新連載

『 「清少納言だけど、転生したら紫式部でした」 』





 制作予定、

 全くなし!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ