表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/38

ティアお姉ちゃん

少女の、悲しく、誇りある別れの場面です。今後の展開を期待して、読んで頂けると嬉しいです

私たちが、村に入って暫くすると、一軒の家に魔物の残党が集まっていた。

「おい、あっちにいけ。」

「きゃーー、たすけてーー」「こっちにくるな~」

どうやら、その家に、生き残りが避難しているようだ。急いで駆けつけて残党を始末すると、声をかけた。

「もう、大丈夫ですよ。魔物は、すべて倒しましたから・・。私は、冒険者のラミアといいます。生き残っているのは、これだけですか?」っと訪ねると、回りの家からも、人々が出てきた。その中の長らしい初老の男性が説明を始めた。

「私は、この村の村長をしているグラスと言います。助けて頂いて、ありがとうございます。」


村長のグラスの話では、2日前、村にいる若い奴隷商の元に、冒険者が来て、何やら言い合いになり、そして、しばらくすると、魔物が襲ってきたそうだ。

そして、私の後ろに隠れるように、引っ付いている少女を見つけると、膝待ついて、目線を合わせ、「君が、助けを呼びに行ってくれたんだね、ありがとう。そして、すまない。私たちは、君の、お姉さんを・・・・。」そう言い出すと、他の村人たちも「すまなかった・・・。だけど、村の女、子供を守るには、ああするしかなかったんだ・・・。」そう言って、涙を流して謝罪している。

「どう言うことですか?」と訊ねると、魔物が現れた時、最初は、奴隷商一人が戦っていたのだと言う。その時は、魔物の数も数匹で、奴隷商自身も、かなりの腕前だったので、この子の姉も皆と避難していたのだった。いくら龍人族とはいえ、10才にも満たない子供である、当然であろう。しかし、しだいに魔物の数が増えて行き、奴隷商も対処できなくなった時、怯える子供を見た姉は、「大丈夫だよ、妹が助けを呼びに行ったから、すぐに、来てくれるよ・・・。私も、皆を守るからね。」そう言って、奴隷商の元に向かったのである。

「私たちは、戦えないとはいえ、10才に満たない少女を戦わせて生き残っているのです・・・。」

そう言って、頭を下げて踞っているなである。

「お姉ちゃんは、どこに・・・?」その少女の問いに、グラスが、指を指して答える。そこは、村と森の境目のあたりで、そこには、若い男と、それを見守るように、木に寄り添う1匹の子龍の死体があった。龍人族は、体を龍化できるらしいが、片方の翼はもぎ取られ、片目、片足もなく、ただ、最後まで、必死で戦っていたのであろう、その鋭い爪には、魔物の血が大量についていた。いかに奴隷で、龍化できるとは言え10才の子供の死に方ではなかった。ただ、彼女の龍化には一つ違いがあり、龍でありながら、鬼の角もついていたのである。

「ティアお姉ちゃん・・・。あの力、使ったんだね・・・。」

そう言って、側に立つ、少女。私は、背中越しに抱き締めるしかできなかった・・・。

「ねえ、お願いがあるの・・・・。ティアお姉ちゃんを誉めてあげてくれる?・・・」少女の問いに、私は頷いて、答える。

「あなたの、お姉さんは勇敢で誇り高き龍人族で、本当に、本当にやさしい・・、お姉さんね・・・。この姿を、私は忘れない・・・絶対に・・・。」

私が、そう言うと、少女は、大きな、大きな声で、泣き出した・・・・。

「うわあああああ~~~~~~~~・・・・。」

続きが読みたいなとか、おもしろいなと思って頂けたらブックマして頂けるとありがたいです。あと、感想なども受付中です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ