酒と酔っ払いと私
やあ皆さん、私は今、お酒を飲んでいる。
そして、この文章を書いている。
皆さんがこの文章を読むころには、私はキーボードの前にいないだろう。
そう、お布団の中にいるからだ。
やあ皆さん、私は今、酔っぱらっている。
私はお酒に弱い。チューハイを一杯飲んだ。
もらい物のいちごの奴だ。違った、りんごだ。
イチゴの酒は飲まない。カルピス系のサワーも飲まない。だって、甘いんだもん。
甘ったるいのは苦手である。
私は今、いつ寝てもいいように、準備万端でこの詩を書いている。あとは投稿ボタンをいつ押すかだけだ。
チューハイを飲んだと言ったな。飲み終わったので、今ウイスキーを探しているところだ。
無かった。
ビールを飲もうと思う。ストロングだ。9%だ。
実はこれも貰い物だ。試供品だ。
これを飲んだらどうなることか、しかし飲まねばならぬ。
うそだ。コーヒーを飲んでいる。酔い覚ましのコーヒーは格別だ。
しかし今は、砂糖を入れ過ぎてしまった。
私はコーヒーにミルクは入れない。ストレートかブラックだ。
いつもの感覚だと甘みがたりないなーと思っていたので、今日は多めに砂糖を入れたのだ。
入れ過ぎた。あめえ。らめえ。
そんな私にも悩みがある。
酒のつまみがないことだ。
いや、いい、止めておこう。この話はたぶんつまらない。
今日は皆さんに、私の好きなお酒を紹介しよう。
ウイスキーだ。サントリーのへんなおじさんがかいてある、クリアーとか書いてる奴だ。
コスパがいい。クセもない。
次。富士山麓。
これうまい、めっちゃうまい。なんだろ、うまいよ、うん。
次。余市。
これもうまい。コンビニで小瓶が売ってるのがポイント高い。切れた時とかに、つい手が伸びる。
嘘だ、私はのんべえではない、自制ができる人なのである。
次、どっかのお店でのんだ、高いブランデー。
めっちゃうまい。高い。でもわからないからもう飲めない。切ない。
次、どっかのお酒でのんだ、高そうな日本酒。
ピンク、バラ。なんかすっごいうまい。違うな、上品なうまさ。ロックに例えるなら、特に思いつかん。
最後、なんだろ、まあいいか
あ、獺祭。忘れてた。飲みやすくて驚いた。なんか上品なうまさ、ロックに例えるなら、ええと、イエスっぽい!
だいたいそんなところだ。他にもたくさんあるけれど、私は酒に詳しくないからな。
まあ参考にしてくれたまえ。
突然だがクイーンズライクというバンドを知っているだろうか。
そう、伝説のロックバンド、クイーンの横によく並んでいる人たちだ。CD屋さんで。
Queen が有名になった。もともと有名だが、ボヘミアンラプソディのおかげで、大人気だ。
おかげで
コーヒーあっま! 甘い。
入れなおしてくる、あfk。
――お待たせ、すまなかったね、話を続けよう。 コーヒー、今度はぬるっ。
さて、クイーンズライクというロックバンドを知っているだろうか。
Queen がボヘミアンで再ブレイク中だというのに、彼らの話をしている人はいない。私は悲しい。
クイーンズライクは、たぶんアメリカのバンドだ。たぶん四人組だ。きっとそうだ。
今ウィキを確認したところ、6人もいた。びっくりだ。
さて、そんなクイーンズライクだが、私はファンだが全てアルバムを持っているわけではない。
一緒にCDラックを数えていこう。一つ。 そうだ、CDラックは一つだ。
次にCDの枚数を調べていく。
えと、
オペレーションマインドクライム、エンパイア、プロミストランド。この3枚があればだいたいオールオッケーだ。
ニューフロンティア、マインドクライム2、テイク・カヴァー、アメリカンソルジャーも買った記憶があるが見つからない。
そういえばミスフィッツのアメリカン・サイコも最近なくした。
アメリカンは鬼門だ、二枚だけだけど。
さて、話を戻そう。
オペレーション・マインドクライムというCDがある。クイーンズライクはプログレッシブロックバンドと見られることが多いと思うけれど、このアルバムはまだ、メタル色が濃い。
特に(インスト曲だが)アナーキーx、ザ・ニードル・ライズあたりはその傾向が強い。
激しいのが好きな人は、このCDが気に入るだろうね。
のちにプログレ色を強めていく(というか、次から一気に強まるけど)彼らだけど、その片鱗は既にある。
このCD自体がコンセプトアルバムになっており、メッセージ性の高いものになっている。
しかしそんなことは聞く人には関係ないので、気にしなくていい。
コンセプトアルバムって何よ? と最近の若い人に聞かれたことがあるので、説明しておく。
曲単体ではなく、アルバム全体として一つの作品となっているようなアルバムのことさ。
ダウンロードとかで1曲ずつ落として聞くような最近では、絶滅の危機に瀕しているかもしれない。
一般的に最古の、そして一番有名じゃなかろうかというコンセプトアルバムは、ビータリカというバンドの、サージェント・ヘットフィールズ・モーターブレス・パブ・バンドという ――冗談だ。
説明時に冗談はよくないな。ごめん。
ビートルズが、サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンドというのを出したのが始まりだろう。定義自体があいまいなもんだし、他にもあったとは思う。
あくまでも意識され始めた最初期の、というくらいに思っててくれ。
そしてプログレというジャンルでは、非常にこのコンセプトアルバムというやつが多い。出来もいい。
ちなみにみんな大好きクイーンも、クイーンⅡという偉大で完璧な一枚を作り出しているし、ぼへーで有名なオペラ座の夜。あれもコンセプトアルバムだ。
以上、説明終わり。
とにかく、そんな力強いメタル色の強い彼らだったけれど、次に出したエンパイアで、一転プログレッシブ色が強くなる。
プログレ色って何色さと聞かれると難しいけれど、なろうで例えると、「無職転生」を読み終わったら次の作品が「泣きぼくろの彼女とプラスチック・エイジ」だったくらいの衝撃と思っていい。
エンパイアとプロミスト・ランドは、個人的には兄弟みたいに思ってる。メタリカでいうとロードとリロードだ。
エンパイアで今までのメタルをぶっこわして、新しい物を作り上げた。
どっしりとして重厚で、スピードや疾走感はない。代わりに彼らのやりたいことがびしびし伝わってくる。
いやなんだ、音楽説明って難しいね。私は別に詳しいわけでもないからね。
聞け。一度で合わなくても、色々な他の曲を聞いたあと、戻ってこい。
たぶんそんなもんだよ、プログレの良さって。
さて、そこまで聞いたら次のCDはテイク・カヴァーだ。
これは、カバーアルバムだ。……用語あってるかな?
クイーンズライクさんが、他のアーティストの曲をカバーしたのを集めている。逆トリビュートアルバム。そんなの。
まず最初はピンクフロイドの、ウェルカム・トゥ・ザ・マシーンだ。
原曲のほうは静けさすら感じるけれど、こちらはメタル色の味付けがされている。
そしてたしか5曲目くらいに、クイーンのイニュエンドゥという曲も入っている。
この曲をカバーしようとか、そもそもその勇気がすげえ。そして、しっかりと”クイーンズライクの”イニュエンドゥが出来上がっている。
これはクイーンしか聞いたことのない人にとって、衝撃ではないだろうか。少なくとも私は衝撃でした。
クイーンの曲は、彼らにしか作り出せない。そんな固定観念をぶっ飛ばしてくれた。
まさにプログレッシブだった。
さあ、もう一時間くらい書いたかな。まだ眠たくはないぜ。
じゃあ、なぜテイク・カヴァーを紹介したかを話しておこう。
メタリカも、ガレージ・インクというカバーアルバムを出している。
実は私の手元に、ドリームシアターというバンドの、マスター・オブ・パペッツ(オフィシャルブートレグ)というカバーアルバムがある。自慢だ。いいだろー、へっへー。
さて、この3枚のカバーアルバムのうち、私が評価しているのが前者の二枚。気に入っていないのが、ドリムシのマスターオブパペッツだ。
これらには明確な違いがある。
メタリカとクイーンズライクは、曲を自分のものとして歌っているのに対し、ドリームシアターはそのままトレースしようとしている。
ドリームシアターに関してはそういう企画のものだということを差し引かなきゃいけないから、これで彼ら自体の評価が低いというわけではない。
なにそれと思った君は、読み飛ばせ。忘れろ。ほら、酒だ。ぐびり。
私が邦楽をあまり聞かないのは、エッセイ「Garage Inc.」内で少し書いているから説明はない。
ただ、邦楽と洋楽で違うところにこんなのあるよ、という部分として、カバー曲の出来があると思う。
前者のカバーアルバムは、原曲をしっかりと踏まえたうえで、彼らにしか出せない、彼らの曲として歌っている。
単なるアレンジではない。例えばメタリカの歌うストーン・コールド・クレイジーはフレディのものではないし、デイブ・ムステインに歌わせても全然違うものになるだろう。
さっき話したイニュエンドゥにしたってそうだ、メタリカがあれをそのままできるわけではない。
それぞれが、”彼らの”曲になっているのだ。
では、ドリームシアターはどうだろう。彼らはメタリカの演奏をなぞっているだけだ。いや、これはずるい言い方だ。反省だ。
ドリムシは自分のライブで、メタリカのアルバム「マスター・オブ・パペッツ」をそのままなぞってコピーしている。いや、メタリカだけじゃないぞ。色々やってる。
ようするに、そのままやろうということなので、企画としては間違ってない。ついでに他人のアルバムをコピーしようだとか、それはそれですげえなあというのはちゃんと理解している。
ただ、曲の評価はと聞かれると、ダメだ。そこはいまいちだ。
いやね、メタリカがずるいんですよ。メタリカはメタリカであって、あれだけ別枠というか。マーキュリーの代わりになる歌手っていないでしょ? マイケルのパフォーマンスもそうだ。
そんな感じで、ジェイムズ・ヘットフィールドのボーカルがそもそも、コピーするのに向いてないんですよ。
まとめると、だ。カバーするときは自分の曲として消化してなきゃやだ。
そのまま楽譜通りに演奏して歌うのなら、オリジナルでいいのだ。
そして日本人のカバーは、後者の”譜面通りのつまんない”カバーが多い。
そういうことさ。
さて、疲れたしそろそろ終わろうかな。でも、最後に一つ言っとくか。
歌詞のことだ。
歌詞も、日本人は枠にとらわれている場合が多い気がする。
例えば、えーと、
私ってこんなことを言っているけど、
邦楽も聞かないわけじゃないのよ。
例えばカノエラナにあいみょんとか、
期待しているロッキンガールは
いるんですよ。
という歌詞があるとする。
今のが日本語の歌い方だ。
これが洋楽だと、こんなのが増える。
私
ってこんなことを言っているけど、邦楽
も聞かないわけじゃないのよ。 例えば
カノエラナにあいみょんとか、期待
しているロッキンガールはいるん
ですよーー。
わからんだろ? わからんよな。
あ、君わかる? ああ、さては君、一人で洋楽カラオケよくいくだろ。
どっちがいいとかないじゃん、そう思ったあなた。
違うのよ。
歌詞の意味を重視するのか、歌詞の音を重視するのか、それの意識の差がこれだ。
詳しくはエッセイ「Garage Inc.」の中の、「洋楽の歌詞って理解して聞いてるの問題」に書いている。読め。
ちなみに日本人だからうんぬんという論調は、本当はきらいだ。
今回は酔ってるし、色々いっちゃったけどね。
例えば歌詞に出てくるあいみょんな、めっちゃこんな歌い方してるぞ。
最初に聞いた時に「こいつすげえな」と思った理由は、たぶんこんなところだろうと思う。
長くなったけれど、疲れたからこの辺で終わるか。
語った語った。満足。
おやすみなさい。