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少年冒険者の生活  作者: ▲■▲
九章:虐殺の引き金
325/379

C:[死体屋]さんが入室しました



■入室者数:2人 閲覧者:1人

□弓屋,死体屋



●[死体屋]さんが入室しました。


死体屋:オアアアアアアアアアアアンッ! 負けた負けた負けた~!!


死体屋:やってらんないやってらんない! 結局ボロ負けじゃん!?


死体屋:ティアマトの方はさておき、ボクの可愛い死霊軍団が!!


死体屋:弓屋はいるんでしょ!? 聞いて聞いて、慰めてー!


死体屋:あーあーあー、神様の甘言なんかに釣られるんじゃなかったぁ。


死体屋:神器を手に入れるはずが、コツコツ集めた軍勢がボロクソに……。大損だよ、マッタク。


●[神]が入室しました。


神:残念wwwでもお前は生きてるからまだ戦えるからよかったねwwww


死体屋:うわ~、デタデタデタ! いつもは閲覧だけのくせに来たよ神様が。


死体屋:珍しいね。ここに出てくるの。


神:だって、ワタシのこと大嫌いな奴らは死んだからな。


神:生き残ってるのはアタシの事が大好きな奴らだけ!!


神:お前もオレのこと大好きだろ? メッフィー!


死体屋:機屋達って本当に死んだの? ちょっとあっけなさすぎない?


神:死んだよ。確かに死んだ。


神:アハスエルスに殺された。


神:肉どころか骨まで溶かされて死んだよ。


死体屋:ありゃー。


死体屋:まあ、それはさておき、神様にお願いが……。


神:言ってみたまえ。言うだけはタダだ。


死体屋:神様~! この戦いで損耗したボクの軍勢を補填してよぉ!


神:お前がエルス倒せないのが悪い。ザマァwwww


死体屋:場所が悪いよ場所が。上陸作戦で戦わせるとかズルいよ。


死体屋:あそこで戦えって言ったのは神様の指示じゃん。責任取って。


神:やだよ。お前が負けたのが悪い。


神:ああやってエルス誘き寄せなきゃ、ティアマト側はもっと早く負けてたし。


神:ボクは勝てる可能性を作ってあげたのよ?


死体屋:それは天気屋に対するサービスでしょ?


死体屋:まあそれも、希望をチラつかせただけのこと。


死体屋:どう転んでもあの子の敗北は決まっていた。


死体屋:勝てるかも、って希望をチラつかせて、最後は絶望の中で死なせた。


神:人聞きの悪いことを言うなよ。


神:ワイはむしろええことしたんやで~? 天気屋が復讐遂げたらどうなるよ。


死体屋:西方諸国がボロッボロになって、いっぱい人が死んでた~。


神:そう。でも、そうはならなかった。


神:バッカスをある程度追い詰めつつも、最後は天気屋が負けるよう調整した。


神:西方諸国が滅びないよう取り計らっていた以上、救ったといっても過言ではない。


神:そうは思わないかね?


死体屋:ひどいマッチポンプだなぁ、と思うよ。


死体屋:もしくは、観客が「金返せー」って言う茶番劇って感じ?


神:いいじゃん。お前ら人類がガッカリする姿は私の大好物です。知らなかった?


死体屋:知ってた。


死体屋:弓屋もガッカリしてるでしょ? 西方諸国が滅びなかったから。


弓屋:こうなることは最初からわかりきっていた。


弓屋:天気屋ですら、こうなる事はわかっていたはずだ。


弓屋:この世界を支配しているのは神。


弓屋:我々は神の手のひらの上で踊る道化に過ぎない。


神:よくわかってるじゃん。


神:駒に過ぎないことを理解しててえらい!


死体屋:天気屋ちゃーんも気づいてたのかなー?


弓屋:気づいていても、目をそらしていただけだろう。


弓屋:天気屋が統覚教会への復讐心を抱いていても、彼女は騒乱者側にマティーニ攻めのための動機を与えるだけの道具に過ぎない。


弓屋:作戦の指示を出したのは神。


弓屋:作戦の絵図を描いたのは靴屋。


弓屋:神も靴屋も、いま西方諸国を滅ぼす気などない。


弓屋:特に、靴屋が西方諸国を滅ぼすはずがない。


神:へー。


神:へええええええええ。


神:お前、靴屋が誰か知ってたくせに、天気屋を止めなかったの?


神:よりにもよってお前が!!?


神:クズだなぁ。


神:無駄死にしにいく妹に何の言葉も投げかけてやらなかったクズが。


神:最低のクズだなぁお前は~~~~! あはははははははは。


死体屋:弓屋~、言い返さなくていいの~?


神:弓屋は自分の立場をよく理解してるから、僕に逆らわないよね。絶対。


神:身の程を理解しててエラい!!


神:死体屋クンの方はどうかな? 自分の立場を理解してる?


死体屋:神様に騙されて戦力ゴッソリ削られたアワレな被害者。


死体屋:ハーーーー! 神器ほしかったなぁ……。


神:お前に神器は似合わんよ。いや、もったいないよ。


神:神器は選ばれた人間メサイアだけが手にする事ができるものだ。


神:お前みたいなドブネズミが選ばれるわけがない。


神:選ばれなかったことを幸運に思うんだな~。


死体屋:神器ってなんなの。


死体屋:神器って誰が作ったのん?


神:ワシが作った。


死体屋:それは嘘だよね。


死体屋:神様でもあれほどのものが作れるとは思わない。


神:作ろうと思えば作れるわい。


神:作る必要がないから作らないだけ。


神:神器はたくさんあるからな。


神:たくさんになっちまった。


神:放っておいてもこの世界に落ちてくるほど、たくさん。


死体屋:ボクのとこにも神器が落っこちてこないかなぁ~!


神:良い子のところには落ちてくるよ。でもお前は良い子じゃないから無理。


死体屋:これから毎日イイコにしてるよ!


死体屋:神様の言うこともちゃんと聞くよ! ホントダヨ。


神:じゃあ、ティアマトの残党アンデッドの誘導しっかりやれよ?


死体屋:バッカス王国が来ないようなところに誘導していい?


神:それは駄目! ほどよく都市から離れたところで大暴れさせなさい!


神:必要な資材は与えただろ? 着服は許さんよ。


死体屋:ちぇっ、全部倒されたら完全にタダ働きだよ。


神:まあ良い子にして頑張ってたら良いものやるよ。


神:ウチで保管している神器は駄目だけど、新しく生えてきたのとかなら。


死体屋:マジ!? 言質とったからね!?


神:そのうちの話だからな。


神:お前にしっかり働いてもらうために必要なら貸与してやるさ。


死体屋:新しく生えてくるならよくない? というかどこから生えてくるの?


神:教えない。


神:お前は余計な事を考えなくていい。私の指示に従え。


死体屋:ハイハイ。


死体屋:でもさぁ、アンデッド達をいま暴れさせる意味あるの?


死体屋:機屋も墓石屋も戦争屋も運送屋も死んだんでしょ?


死体屋:あの子達が死んだなら、もう作戦続行不可能じゃなーい? 靴屋だけでなんとかできるの?


死体屋:新しい騒乱者を補充してくれるの?


神:補充要員は用意しないよ。生きてる奴らだけで現場を回せ。


死体屋:うげ。暗黒企業~。


神:まあとにかく皆おつかれ。敗北おめでとう!


神:予定通りの敗北だから、お前らにとってはツマラン作戦だっただろうけど、


神:次はもうちょっと楽しんでもらえると思うよ。


神:靴屋が頑張れば、最後に面白い出し物が見れるだろうからね。


死体屋:また茶番劇?


神:オレの手のひらから抜け出せない以上、お前らは茶番劇だけしか出来んよ。


神:ただ、次はもうちょっと刺激的な茶番劇になるよ。


神:なにせ、主演はラスボスだからね。




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