大西洋作戦型航空巡洋艦AⅢ型
大西洋作戦型航空巡洋艦AⅢ型
基準排水量:62000t
常備排水量:70000t
満載排水量:77000t
全長:292m
水線長:280m
最大幅:38.4m
水線幅:37m
平均喫水:10m
軸数:4軸
出力:280000馬力
最大速力:34kt
兵装
28cm/54.5SKC/34×2基
15cm/55SKC/28×8基
10.5cm/65SKC/33×8基
3.7cm/57FlakM43×12基
2cm/65C/38×20基
装甲
水線部舷側装甲:250mm
下部舷側装甲:50mm
最上甲板装甲:30mm
上甲板装甲:30mm
中甲板装甲:60mm
主甲板装甲:150mm
下甲板装甲:60mm
飛行甲板装甲:65mm
主砲塔前面装甲:350mm
主砲塔側面装甲:280mm
主砲塔後面装甲:170mm
主砲塔天蓋装甲:180mm
主砲塔バーベット部装甲:330mm
司令塔側面装甲:255mm
司令塔天蓋装甲:150mm
搭載機種:Bf109T、Ju87C
最大搭載機数:50機(Bf109T×12機、Ju87C×38機)
エレベータ
15.2m×14.3m×2基
着艦制動装置:
射出機:K-252型油圧式×2基
ドイツ海軍が計画した「大西洋作戦型航空巡洋艦AⅢ」型。
なんとも長ったらしい名前だ。
そして航空巡洋艦と銘打っているがどう見ても規模からして航空戦艦である。
毎度のごとく多分に推定値が含まれるので資料で見つけられた数字のみを下に書く。
下に書いていない数字はすべて推定値。
まず水線長280m、最大幅38.4m、常備排水量(日本で言う公試排水量)70000t。
こいつこの時点で水線長256m、公試排水量68200t(69100t説あり)の大和よりでかい(こんな奴がどの面下げて巡洋艦って言ってんだ)。
正直言って書籍の間違いじゃないかと疑ってる。
主砲は28cm3連装砲を艦首甲板に2基。
この直後から艦尾まですべて飛行甲板となっている。
主砲は時期からしてシャルンホルスト級と同様の物だったんじゃないだろうか?
想像図でもそうなっている。
高角砲や機銃などはまあ、ドイツ艦かなと言う感じ。
高角砲の配置か所は飛行甲板前端の両脇に片舷2基ずつ背負い式(背負い式のうち高い方の天蓋が飛行甲板より少し下)。
それに加え後端両脇にも片舷2基ずつ同様の方法で配置している。
副砲は砲廓式連装砲で前後の高角砲の間に片舷4基ずつ配置されている(4基のうち前方2基が前向き、残り2基が後ろ向き)。
飛行甲板下の艦首側(2番主砲塔の後ろ)と艦尾には機銃が2基ずつ設置されている。
それ以外にも後部側高角砲後方(つまりは艦首側)にも確認できるが残りは不明。
基本的に連装機銃の模様。
航空装備はグラーフ・ツェッぺリンとほぼ同様。
カタパルトは逆ハの字型に配置され発艦した時に機体同士、もしくは主砲に干渉しないようになっている。
飛行甲板は190m×29m。
エレベータは前後1機ずつあり艦載機には艦載機には「Bf109G」と「Ju87D」が予定されていたと記載されているが現実的に考えて「Bf109T」と「Ju87C」ではないだろうか?
搭載機は50機とされているが資料次第では80機などというものも(貴様は正規空母か)。
装甲は舷側最大250mm、主水平甲板150mm。
同計画C案は甲板に50mmの装甲とのことなのでこちらもある程度装甲化していたと思われる。
規模的には対28cm砲防御といったところか。
機関出力は280000馬力で34ktをひねり出す。
機関に何を搭載するつもりだったのかはわからない。
H44級とほぼ同時期で機関出力もほぼ同等なのでディーゼルだったのではないだろうか?
だとすれば航続距離も長かったのかもしれない。
艦橋は左舷側で高角砲2基のすぐ後ろ。
トップに1基と少し低めの位置に1基ずつ測距儀が設置されており、艦橋直後には煙突、マストが設置されている。
煙突のすぐ後ろ側の飛行甲板下には先にも述べた砲廓式連装砲が4基設置されていて反対舷も同様。
艦首側を指向している2基と艦尾側を指向している2基の間には射撃指揮装置が設置されている。
もし誰か資料を持っていたら教えてくださいね。