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50万トン戦艦

今回は日本艦艇史における迷作、五十万トン戦艦。

いつも通りまずはスペックから。


長さ:2200feet/670.56m

幅:300feet/91.44m

速力:42kt

兵装

16inch連装砲50基100門

5.5inch砲200門

4inch砲100門

水上魚雷発射管200門

乗員:12000人


この艦は永村造船中将が「造船回想」という本に掲載していたというが資料として初めて出たのがいつかは知らない。

取り敢えず何もかもが信じがたい性能だ。


火力は主砲が長門型十二隻半、副砲は長門型十隻分。

意味が分からない。

当時の日本の国力では16inch砲100門なんてそう簡単に製造できるはずがないんだけど……間に合うかな?


装甲防御については記載が無いので書きません。

しかし装甲製造能力からしてもそんなふざけた厚さではないだろうし主砲射程は長門型と同じはずなので砲撃戦をすれば敵弾を受けダメージは負う。

沈むかどうかは別としても少し頼りない。

簡単に修理できるわけじゃないのに。


船体は何にしても大きすぎる。

670m×91mなんて化け物じゃないか。

大和型を建造するときでも船渠を掘り下げたりしていた所を考えるとそもそも作れる船渠が無い。

新しい船渠を作る、若しくは掘り下げる段階から行わなければならないと考えると恐るべき金額が要求されるだろうし、確実に欧米が気付く。

平時なら条約で封じられて廃棄させられ、戦時なら爆撃で吹っ飛ばされるのがオチか。

仮に船渠を作り建造できたとしても整備できる船渠はここだけなので被弾したら一々ここに戻ってこないといけない。

そもそもこんな大きさの船体自体作れるとは思わないが。


速力の42ktというのも凄い。

4.2ktであれば理解できるが……

ちなみに大和型を42ktにしようとすると564609.053馬力。

64000tの艦ですらこれほどすごい馬力を要求されることを考えればやはり現実的ではない。

かといってこれを低速艦にすればただのでかい的になるだけなので意味がない。


艦隊でこれくしょんなゲームで性能を現すとこんな感じ。

耐久:1180(排水量に比例すると仮定)

装甲:89(改装前の長門と同等)

回避:39(同ゲーム中で見た最低値)

火力:1240(長門の12.5倍)

雷装:495(北上の40門の5倍あるので)

対空:0

対潜:0

索敵:40

運:20

搭載:0

速力:高速

射程:長

燃料:1500

弾薬:1900





まあ、そもそも言ってこれは日本海軍が正式に進めていた計画ではなく金田秀太郎中佐という造船官でもなんでもない一軍人が考え出したものに過ぎない。

用兵側としてはこういうものが欲しい、という程度の物だったんだろう。

こんなアホな物を作るぐらいなら長門型を十二隻揃えた方がはるかに有効だと思う。

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