藤本少将提案新型戦艦案
今日は一個前の空母と共に二つ更新です。
日本海軍の計画した51cm砲搭載艦は超大和型だけではないのでそれを紹介しよう。
といっても大和型計画時の物なので無関係とは言い難いのだが。
時に昭和9年。
日本海軍は保有艦艇を制限され戦力でも質でも劣ってしまうという危機的状況に陥っていた。
それにともないその年の10月15日に軍備制限研究委員会の第二回会合が開かれ建艦競争の考察・軍艦の備砲の口径の考察・米国や英国の建艦状況・過去の建艦競争・明治44年から大正12年までの主力艦保有量・海軍予算の予想・建造や維持費の計算など様々な事が話された。
その中で登場した新戦艦がこいつである。
水線長:290m
最大幅:38m
喫水:9.8m
基準排水量:50000t(嘘つけ!)
公試排水量:60000t(嘘つけ!!)
兵装
47口径20inch砲12門
6.1inch砲16門
5inch高角砲12門
+
若干の機銃
搭載機数:12機
カタパルト:3基
装甲
水平:11inch・279.4mm
垂直:16unch・406.4mm
機関出力:140000馬力
最大速力:30kt
航続性能:16ktで12000海里
燃料搭載量:6000t
まあ、まず目を引くのは主砲だろう。
こいつなんと20inch砲を「4連装(砲架は2門ずつ)」にして艦首に「3基」搭載しようというのだ。
艦橋粉砕待ったなしである。
砲塔配置は3番主砲塔のみ後ろを向いている。
次に副砲だが大和と同じ15.5cm砲を連装にして8基搭載してる。
うち2基は艦首に搭載されていて某旭日な艦隊の主役艦みたいだ(あれ嫌い)。
残る6基は煙突両舷に3基ずつピラミッド配置になっている。
これでも相当な火力になっている。
カタパルトは戦艦大和で三番主砲塔があった部分の両脇にまず2基ある。
これも大和とは違う。
もう1基は一段下がった右舷側にある。
装甲もそれなりに厚く特に水平の厚さが凄い。
大和より80mm近く厚い。
垂直装甲は17.5度傾斜していて厚さもそんなに変わらない。
構造物は特に変な事もなく艦橋+煙突+マスト兼後部艦橋となってる。
煙突は旧式戦艦の様に垂直に立っている。
何より一番おかしいのは排水量だろう。
大和よろ大きな船体で大きな砲をより多く搭載して装甲も厚くなってるのに排水量は10000t以上軽い。
どうなっとんねん。
いやマジでどうなってんの?
まあ、あくまで資料の一つとして提案された程度だから真剣に設計してなかったんだろうけど。