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月と太陽

作者: tomato

 どれほど昔のことだかわかりませんが、遠い遠い昔、まだ恐竜たちがいた頃よりもはるか昔のこと。

 月は一日の半分を、太陽は残りの半分を1秒のくるいも無くきっかり受け持っておりました。

 月と太陽が出会うのは1日の始めと終わりの少しの間だけでしたが、月と太陽にとっては何よりも楽しい時間でした。

 そしていつしか、月は太陽を想い、太陽は月を想い……

 少しずつ、少しずつ、1日の半分であった月と太陽の時間はくるい始めたのでした。

 くるったのはどちらなのか定かではありませんが、空の下に住む者は太陽の側に白い月を見かけることがあるようになったのでございます。

 けれど、太陽の側は光が強すぎて、太陽も月も互いが側にいることに気づくことはありません。

 互いに想い、互いにすれ違い、月と太陽の追いかけっこは今も続いているのです。

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