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第三章:メリーとお話です。part2

どうも、斎藤です。


昨日は深夜までメリーのゲームに付き合わされて、眠いです。


て言うか、何でメリーはもう俺の部屋に順応してんだ?


一応幽霊だよね?居候じゃないよね?


『おはこんにちわです、亮さん。

もうすぐなんでも鑑定団再放送始まっちゃいますよ。

後、朝ご飯食べてないをですから早く昼ご飯用意して下さい。』


ごめん、居候でいいわこいつ。


とりあえずご飯を作るのも面倒だったからカップラーメンわ渡した。


『全く、昼ご飯を楽しみにして朝ご飯抜いたのにカップラーメンですか……

やばっ、うまい。』


「文句言うか、誉めるかどっちかにしろボケ。」


『いきなり手厳しい。』


寝起きにこのテンションは軽くウザい。


『ウザい何て酷いですねー』


心読むなボケカス。


昼ご飯も食べ、顔も洗いやっと頭が回ってきました。


「さて、メリー。 今日は面と向かって話が……」


『うっそ、あんな壺が一千万!?』


「だからは本物だって、言ったんだ。」


話が進まないから、とりあえずテレビが終わるのを待った。

あっ、これやっぱ偽物だ。


「さて、今日は面と向かって話がしたいんだが。」


『愛の告白ですか?

俺の人生半分やるから、お前の人生半分くれですか?』


「いますぐ冥界の扉を開けれる錬金術師はないかな?」


『簡単に出来たら苦労しませんよ。』


「……だろーな。」


『で、話って何ですか?』


「聞きたいことがある。

答えれる範囲でいいから。」


『それなら私も質問があります。』


こうして俺達は交互に質問しあう事になった。

あっ、別に俺は強化系でも変化系の能力者でもないからな。


『私も自分の骨董品は回収しませんよ。』


「ジャンケン、グー!!」


『きゃー!!』


あっ、右ストレート入った。

まっ、入れる気で放ったんだけど。


……あれ?


「おい?大丈夫か?」


メリーは倒れたままピクリとも動かない。


えっ、嘘。

まさか死ん――いや元から死んでるか。


「……おい?」


『返事がない。ただの屍の――』


「ザオリク。」


とりあえず頭を床に叩きつけてやった。


・・・・・・・・・・・・・・・


『なる程、普段から幽霊が見えるから、私に驚かなかったんですね。』


「そういうこと。 次俺な。

お前は冥界のくじ引きで怪談のメリーさんになったって言ったけど、他にも怪談になったやつとかいるのか?」


『はい。私のお友達はトイレの花子さんになったり、合わせ鏡の霊になったりしてます。』


「怪談ばっかなんだな。」


『妖怪になった人もいましたけどね。』


「えっ!?妖怪?」


『今度は私の番ですね。』


「ちょっ……」


『昨日、鉄也さんが来たとき偽名をつかいましたね。

その理由と偽名の由来を。』


「はぁ……

使ったのは、見た目日本人なのにメリーってのは不自然過ぎだ。

由来はあそこの本棚が目に入って、いろいろ連想して、栞からとった。

……まあ、とっさとは言え皮肉だったがな。」


『えっ、何がですか?』


「なんでもねえ次俺な。

何で俺に憑いたんだ?」


『えーと…… 何故でしょう?』


「偶然…か……」


「はい……」


その事については私も知りたい。

霊魂から霊体になって、現世の様子を見られるようになった時に何故か、亮さんが目に入ってから気になってしょうがないだよね。


「おいおい、こんな顔も性格も下の下の人間のどこに気になる要素があるんだ?」


いやいや、性格は知らなくても顔は上の中はあ……る?


「どうした?」


『何で亮さんまで心読めるんですか?』


「ようやくコツを掴んだ。」


亮さん人間ですか?


人間だ。


『うはっ、テレパシーだ。』


「脱線してっから話を戻すぞ。」


『はい。

じゃあ、次は私の番ですね。

私からの質問はこれで最後です。』


「そうか。」


『亮さんって妹さんがいるんですか?』


「……何でそう思う?」


『昨日の鉄也さんが意味ありげな事を言っていたので。』


「……ああ、いたぞ。」


『過去形、何ですね。』


「ああ……

もう十年近く前に病気でな。

元々体も弱かったしな。」


『あの……すいません。』


「気にするな。」


『あの、亮さん……』


「ん?」

























『小腹がすきました。』


「前言撤回。気にしろボケ。」


何なんだよ……

確かにちょっとシリアスな話になっていて、空気重かったけどよ……


『この羊羹、スッゴい美味しいです。』


小腹がすきました、の一言でぶち壊しだよ。

しかも俺が楽しみにとっていた羊羹を勝手に食ってるし。

おかげで俺は安いクリームパンだよ。


『ちっちゃいことをいちいち気にしていたら、長生き出来ませんよ。』


殴りたい。 殴りとばしたい。

そして幽霊にそんな事言われる筋合いはない。


『短気は損気ですよ。』


「はぁ……」


こいつと話していると疲れる。


『そんな褒めないで下さいよ。』


「ふっ……

スパーキング!!」


とりあえずメリーの顔面にクリームパンを投げつけてやった。

とりあえずおやつタイムが終わったので話を戻す事にした。


「お前の質問も終わったし、俺からも最後の質問だ。」


『何でも聞いちゃって下さい。』


「……失礼を承知で聞くし、言いたくなかったら言わなくてもいい。

その……死ぬ前の記憶があると言ったな。

その時の様子を教えてくれるなら教えて欲しい。」


『別にいいですよ。曖昧ですけど。』


「あれ!? 抵抗なし?」


『あの時は……道路があって、血が沢山出てましたから轢き逃げにあったんでしょうね。

あれ?

それから病院にいましたね。

多分そこで死んじゃったんだと思います。』


「あっさりと言ったな……」


『聞きたかった事はこれだけですか?』


「あっ、出来ればそこに何があったとか、誰かいたとかも教えて欲しい。」


『そう…ですね。

轢き逃げにあった時は……

そうですせ……車は青い乗用車でしたし……

後、近くで大きな橋が建設中でしたよ。完成間近みたいでしたけど。

病院の方は……

小さな男の子が私のそばで泣いてましたね。

それ位ですかね。』


「その橋はどんな橋か分かるか?」


『鳴門大橋みたいに大きな橋でしたよ。』


「デカすぎだろ。 何年頃の橋か分かるか?」


『流石にそこまでは……

でもそんなに昔じゃないハズですよ。数年位前じゃないでしょうか。』


「そうか。 ありがとな。

俺からの質問も以上だ。」


『ふー、やっと終わりましたか。

じゃあ、ゲームしましょ、ゲーム♪』


「さっそくゲームかよ。

モンハン?ガンダム?その他?」


『何があるんですか?』


「マルチ対応となると、遊戯王にメタルギアだろ。ゴッドイーター、ファンタシースター。それとブレイブルーに……」


『もう全部で!!』

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