夢~そして邂逅
「っっっ兄貴!」
小柄な男が痛みに耐えきれず情けない声を上げると大柄な男が殴りかかって来るがそれを空いている方の手で受け止める
「ったく…人が英気を養ってる最中になんかようかよ?」
少し機嫌悪く口を開くと周りにぞろぞろと野次馬が集まって来る
「このまま引き下がるなら手を離してやるが?」
大柄な男は無理やり手を離させようと力を強めてきているがそれでもまだ俺の力の方が強くびくともしていない
「やめろ」
空に銃声が響くと1人の男がこちらに銃を向けていた
男は緑の長い髪で片目が隠れてるが見えている方の目はまるで虫を見るように見下した眼差しを向けている
二人を離してやるとそそくさと逃げていき俺と緑の野郎が向かい合っていた
「お望みどうりだろ?
さっさと行けよ」
いつまでもこちらを見ている野郎に口を開くと奴もそのまま何事もなかったようにその場を去って行った
奴は相当強いだろう……さしずめこの軍隊の副長らへんだと思う
まぁなにがともあれこれ以上めんどくさいことにならずにすんだのでよしとしよう
「全員集合!」
そんな事を考えていると一人の男が声を上げる
「これより作戦の概要を伝える、各自装備を整え第1陣営に集まれ」
どうやらそろそろ仕事の時間らしい