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夢~そして邂逅

「待て!」


少女の腕を掴み自分の後ろに下がらせ、音の聞こえた方に松明を投げると


「これは…」


暗闇の中で素早く何かが動き地面には引きずられた様に血の跡が奥へと延びている


そしてカサカサと素早く動く音が奥から聞こえてくる


「……どうやら奴は食事中らしい


避けて通るべきだと思うが?」


「そうできるならそうしたいわね


でもここを通らなきゃ行けないの」


少女は躊躇することなく歩みを進めて行く


「……わかった


がその前に2つ」


再び少女の腕を掴み歩みを止めさせる


「SSの実践経験は?」


「……気づいていたの?」


少女は首から下げたペンダント型の起動キーを手で隠す


「これでも傭兵なんでね


周りの状況を詳しくわかってないといくつ命があっても足りないんだよ」


「………大丈夫……やれるわ」


少女は少し俯きながら答える


起動キーを握る手は心なしか震えそれでもその震えを押さえようと力強く自分の手を握っていた


「……覚悟はあるか


ならいい」


アサルトライフルを構え徐々に歩みを進める


「もう1つは?」


少女が俺の服の裾を掴んだので一旦足を止める


「SSはなるべく使うな


起動と同時に追っ手に探知される可能性がある……使う場合は近接武器か音の少ないエナジー系の装備だけを使え」


背中越しに見える少女は大きく頷く


「あっ……それと悪いがもう1つ」


「何かしら?」


「銃を使う時は安全装置を外せ…さっきの場面で俺が敵なら死んでたぞ?」


少女に微笑みかけまた足を進め始める


「まっ…待って」


少女は少し顔を赤らめ恥ずかしそうに声を震わせながら俺の服の裾を握ったまま後ろを付いてくる


少し緊張はほぐれた様だが……さっき見えた限りではかなり大型の魔物がいるようだ


最悪の場合は敵を引き付け少女を逃がすしか無いだろう


……いや俺なら大丈夫だ


覚悟を決めて暗闇を睨み付けると奴は姿を現した


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