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夢~そして邂逅

少女が小さな松明に灯りを灯すとそこには下へと伸びた梯子があった


「さぁここを降りて」


少女は松明を俺に渡し梯子を指差す


軽く下を見るとかなり深いようでそこの方は全く見えない


「…………俺が先なのか?」


そう訪ねると少女は黙ったままだった


「………わかったよ」


何か不吉な感じはするが梯子を一歩、また一歩と降りていく


梯子もだいぶ錆が目立ち相当な年数を重ねてきたのだろう


下に進むに連れて少しずつ空気が変わり辺りがひんやりとしてくる


最下層にたどり着くと周りの壁には松明が設置されそれに火を灯すと少女が上から降りてくる音が聞こえる


辺りを警戒しながら松明を奥へと続く道に向ける


「生き物の気配……人ではないな……魔物か」


暗闇の中からは確かに何かの気配がする


それは大小様々で人間の放つ気配では無いのは確かだが……ひときわ嫌な気配がずっと奥の方からしていた


「……ここは地獄の入り口か?」


梯子を降りる音が止み少女の気配を後ろに察すると気になったことを訪ねてみる


「……かもしれないわ」


少女が壁の松明を手に取り奥へと足を進め始める


「…とんでもないデートだな」


少女を1人にする訳にも行かず渋々と嫌な気配のする道をゆっくりと警戒しながら追いかける


「ここは70前程に作られた王室の避難用通路らしいわ


今では使われる事も無くなってすっかり魔物の巣窟になっているみたいだけど…」


不意に少女が口を開く


「…そうか


それでここは何処に繋がってるんだ?」


「………さぁ?」


少女の一言でしばらく沈黙が続く


俺としては元から道なんてわからなかったのでどうでもいいことだったが歩みを進めるにつれ冷たい空気に乗って血の臭いが漂ってくる


そして感じる確かな気配


これは……近い

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