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夢~そして邂逅

そこにいたのは……1人の少女だった


少女は真っ白なタオルに体を包み青くて綺麗な髪を風になびかせ水浴びをしている


肌は透き通る程綺麗で髪についた水滴や水面と木漏れ日が反射しまるでキラキラと光を放つよう見える


「………綺麗だ」


「っ!誰!」


とても幻想的な姿に思わず声を出してしまい少女は肩が浸かるまで体を沈めこちらに小さな銃を向けてくる


「……すまない覗くつもりはなかった」


姿を現し両手を上に向けそのまま背を向ける


「あなたは何者?」


警戒しながら少女が口を開く


「雇い主に裏切られ道に迷ったただの傭兵だ」


「………………」


少女は黙ったままだったがジャバジャバと水の中を進む音が聞こえ服を着るような音が聞こえた


ゆっくりと振り向くと少女は睨み付けるようにこちらを見ながら銃を構えたままゆっくりと近付いてくる


そして銃口を俺の顔に向けながら口を開く


「……仮にそうだとー」


「待て」


少女の言葉を遮り当たりに耳を澄ますと微かだがブースターの音が聞こえる


1…2…3…4…速度はそれほど速くないが確実にこちらに向かってきている


恐らくは追っ手……だがまるで何かを探すようにゆっくり音を立てないようにしている


「すまないが逃げてくれないか?


追っ手が来たようで君に危険が及ぶかもしれない」


「……あなたは私を追ってきたのでは無いの?」


少女は少し驚きながら銃口を反らす


「信じてもらえるかわからないが俺は君に危害は加えない


それよりも速く逃げるんだ」


ブースターの音は確実に近付いてきて後2~3分もすればこの場所で戦闘が始まるだろう


「いいわ……でもあなたも一緒に来てもらうわ」


「おっおい…」


少女は俺の腕を掴みそのまま滝の裏側に連れていく


滝の裏側には小さな洞窟があり薄暗いその中を進むと次第に水の音が聞こえなくなり真っ暗になっていく

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