魔族との出会い
ソラは今やや小高い丘に来ていた。
この異世界に来てから早一週間たち生活の基盤はやや出来上がっていた
川辺に罠を作ったことで飯に関しては何とか困らなくなったし
巨木を見つけたのでその周りに落ち葉を敷き詰めただけの寝床で生活している
だが俺の目的は早く町に行くことだ
そこでモテモテ生活それが俺の今の目標
町の場所を探すために小高い丘に来ているのだ
うーんこの辺りに町は見えないな
んっ あそこに小屋が見える取り敢えずあそこに行ってみるか
無人だとしても生活拠点には使えるし
巨木から東に向かって歩いて1時間ってところか
そうと決まれば、善は急げだ
小高い丘から肉体強化で駆け抜けていく
今では肉体強化を肉体の一部のみにかける技術も身に着けていた
ソラは足のみに猛烈に魔力を集中させていた
足の筋肉がムキムキだ、若干アンバランスで気持ち悪い
最終的な目標としては足で踏み出す瞬間のみ
肉体強化で爆発的に筋肉を増強するなど肉体強化は奥が深そうだが
そんな事を考えているうちに早くも目的地に到着してしまった
「あのー誰かいますか?」
「・・・・・」
「反応がない」
ドアが開いている鍵がかかっていないようだ。
扉を開けるとそこには
肌は褐色、髪は茶色、目は赤眼のお姉さんが立っていた。
「お主、何者だ」
何者って神様に呼ばれてこの世界に来ましたなんて言えないし
「森で迷ってしまって、この小屋にたどり着いた 神崎空です。
おどろかてしまってごめんなさい」
5歳児ぽく説明してみたがこれで行けただろうか・・
「ふむ、お主一人でこの森にやって来たのか?」
設定では両親はモンスターにやられたんだっけ
「森に入った時に両親はモンスターにやられてしまって
僕だけは逃げ切ることができたんです。」
褐色肌のお姉さんは凄く困った顔をしている。
やっぱりこれは重い話になってしまうよなぁ
あった事の無い人たちだからなぁ悲しみようがないのだが
「辛いことがあったのだな。森の出口に人間の集落がある
今はモンスターが活発になる時期だから数日後森の出口まで送ってやろう」
今がモンスターの活発な時期んー記憶を探っても思い出せない
この世界に来て事前に与えられた記憶だが万能ではないようだ
と言うか最低限の情報しか与えられていない気がする
「今、モンスターが活発な時期なんですか?」
部屋を見渡すとリビング、台所、ソファー、さらに奥に部屋が数部屋見える
部屋の奥おそらく台所の様な所で作業していたのだろう
そこからお姉さんはこちらにのソファーに向かって歩いてきている
しかも手には飲み物付だ
流石お姉さん気が利くぜ
「お主そんなことも知らなかったのか?
月が赤くなっているのは知っているか」
話が長くなるのだろうリビングにある机を挟むような形で座らせてもらい
色はコーヒーだが味は紅茶に近い飲み物黒茶を飲んでいた。
「そういえば最近月が赤くなってますね。」
「月が赤い時は空気中の魔力が多くモンスターが活性化するのだよ」
詳しく聞いてみると
月と太陽が一直線上で結ばれた時太陽の光を受ける月は赤く変わり
太陽からのエネルギーが月に注がれそれが反射して地表にそそがれる事で
空気中の魔力が増加するそうだ
「それは何時まで続くのですか?」
「さぁな明日終わるかもしれんし
いつ終わるか分からないのだ」
まぁそうだよないくら魔法がある世界つっても
この家の中で天気が分かりそうなものなんてないし
そもそも文明の力 三種の神器 テレビ、冷蔵庫。洗濯機が見当たらない
個人では分からない情報だろうな
「それまでここに住まわせてもらってもいいんですか?」
「あぁいいともここで会ったのも何かの縁だしな」
やったぞこれで何とかなりそうだ
それから自己紹介などいろいろ聞いてみたが
褐色お姉さん名前は うぇんでぃ
きりっとした目に褐色の肌
見た目は18前後といった所だろうか
話し方は完全におばあさんだが・・・
この土地は俺の出身国グレイワースより遠く離れた土地らしい
森の出口あたりに集落があるらしいのでそこまでは連れていてもらえるそうだ。
話に夢中でだいぶ時間がたっていたようで今日は
ソファーで眠らしてもらえる事になった。
やっとゆっくり眠れるなと思いながら深い眠りについた
今日は魔力の使いすぎでだいぶ疲れた。