魔物との遭遇
もう朝か全然眠れなかった
1日目が終わり2日目となった
昨日考えていたのだが川の一部を改造して罠を作ってみるか
まず川の水をせき止めて一部分だけ川の水が流れるようにする
そこに網または籠を設置してやれば上流から泳いでくる魚が
捕まえられるという訳だ。
単純だが罠設置あとは放置で時間になれば捕まえられているか確認するだけなので
時間効率がすごくいいなんといっても楽ちんだ。
手早く川の水をせき止める肉体強化の魔法を使ったので
5歳児でもすぐにせき止められた
肉体強化って便利だよな
でも使いすぎには注意だな
記憶によると魔力は使いすぎると最悪死に至るらしいからな
そもそも自分の魔力がどれだけあるのか分からないため
歯止めが効かないのだが・・
次は籠か網づくりだがここは籠を作ろう
幸い木が目の前に腐るほどあるし
魔力剣を試してみようと
精神を集中し体内で魔力を練り上げる
そして手より剣のイメージで放出する
だがそれは剣の形にはならずどろどろとした鉄の液体?に近いようなものだった
それは地面に落ちる前に霧散してしまっている。
難しい何度か試してみたものの一回も成功することはなかった
んー肉体強化の応用で使用してはどうだろうか・・・
肉体強化を発動しつつ拳が鋼になるイメージで発動してみる。
すると拳が銀色の液体で包まれてやがて鋼鉄の鋼に変わったのだ
おっできた!
これなら おらぁああああ 気合と共に木に向かって正拳突きを放った
爆音と共に森がざわめく だが流石に木が折れることはない
流石に5歳児の筋力?肉体強化プラス鋼をしたが5歳児では無理か・・
生前、格闘技を叩き込まれたので結構自信あったのだがな
神崎流格闘術継承者 神崎空
正直、門下生ゼロ人、親父に無理やり叩き込まれた物だったので
俺が死んだからおそらく向こうの世界では潰えた流派になってしまったのだろうな
何だがしんみりしていると後ろの草むらから何か気配を感じた。
おそらく肉体強化のお陰で五感も強化されているのだろう
先ほどの爆音で野生動物なら逃げそうなものだが
まさか魔物か?
現れたのは犬?
銀色の毛に見た目は犬に近い明らかに肉食だろうと思われる
命名するなら 銀狼
銀狼の動きが早い恐らく肉体強化を使用した素早さでも
追いつかれてしまうだろう
戦うしかないのか5歳児で倒せるのか気がかりだが
やるしかないっ覚悟を決めて
肉体強化プラス鋼を使って自分の肉体を強化する。
飛び出してきた銀狼の噛み付き攻撃を
鋼鉄化した手で払いのける鋼鉄化しているため銀狼の牙は手にかすり傷を負わす程度だった
しかたないあれを使うか
神崎流三日月蹴り:スナップを効かせた前蹴りで主に相手の肝臓を狙ってけり込む技だ
人相手にしか使ったことが無いが
銀狼の顎をめがけてけり込んでやればっ!!
チェストぉおお
スナップを効かせて蹴る為素早い敵にも有効だ
顎を揺らされて脳が揺れたのか
まともに立つことが出来なくなっていた。
あまりしたくはないが・・・
正拳突きを銀狼の頭放ちとどめを刺した。
丸焼きにしたら食えるかなと思ったが
血抜きをしたくても刃物がないし
丸焼きにするための場所もないそれに銀狼の仲間がまだいるかもしれないので
もとの川辺に戻ることにした
川辺に戻って戻る時に拾った木の枝で籠の様なものを作る
生い茂る草をロープ代わりに手早く籠を編んでいく
今はこれが限界か何とか籠の形になった罠を
川に設置してみる。
あとは待つだけだな、一息ついて自分の顔が川に映っていることに気付く
これが俺の顔・・・
生前のぶさ顔とは違い
すっと伸びた鼻にきりっとした目
5歳にしては大人びた顔だった。
これならモテる今すぐ人がいるところに行ってモテモテ生活だ!!
だが ここがどこかもどちらに行けばいいかも分からない・・・。
正直、今歩き回っても魔物に襲われる可能性があるし
何しろ装備がない、今森を歩くなら3日位の食料と飲み水の確保が必要だな。
それに魔物対策の武器や手段が必要だ。
そんな事を考えながら
2日目は罠にかかった魚を食べて寝ることにした