ぼっちの転生者
何だこの無茶苦茶な展開は
やはり世界に平等なんてことはない。
神崎空は諦める事に関しては超一流だ
自分ができる事と出来ない事を判断し自分では解決不可能と分かれば
諦める、全てを受け止めるありのままに
これが神が転生者として選んだ理由の一つではあるのだが
これは些細なことでしかなく転生者として選ばれたのにはほかに理由があった
理由があるということは神には目的があるのだがそれはまた別の機会で
神崎は周りを見渡しそして自分の今置かれている状態を確認する。
んっ体が小さい・・・
5歳位か?いや4歳?
そんな事を考えていると頭に体験したことのない記憶がある事に気付いた
何だこの記憶は
名前:神崎空
年齢:5歳
出身:グレイアース
両親:魔物に襲われ死別
性別:男
言葉もなぜか頭の中に知識として備わっていた
魔法、魔物に関してもだ。
ご都合展開だなおいっ
両親死別って・・名前に関してはそのまま引き継げるのか。
5歳児にこれからどうしろと愚痴ってもしかたねぇ
んーまずは 衣、食、住
何か使える知識は無いかと頭の中を再度フル回転して考えてみる。
魔法、この世界の生物は魔力と呼ばれる力が備わっている。
魔法は体内にある魔力を使って使用する。
火の魔法が使いたい場合
熱く、燃えたぎるイメージで魔力を体内で変換し
体内から体外へ放出し 力いっぱい放つそれが初級魔法ファイアだ。
魔法は他にも魔力を鋼鉄のイメージで変換し
体内から体外に放出、成形する事で
一時的ではあるが魔力剣を作ることができる。
これは常に魔力を放出しなければいけない
魔力の放出が止まれば魔力剣の形が維持できず霧散してしまうらしい
なるほど魔法はいろいろと応用が出来そうだな。
これは要研究が必要な様だなっと
衣は今着ている服で十分だろう。
食は魔法を使えば何とかなりそうだな
あとは住かこればっかりは建築技術のない自分ではどうにもならないな
それに5歳の体力では作るのに何日かかることやら・・・
取り敢えずは野宿しかないか・・・
仕方がない幸い空は晴天というか別の世界に来ている割には
周りを見渡してもあまり大差が無いな
しいて言うなら道路もなければビルもねぇ
近代的な建物が何も見えず周りは木、木、木
見渡す限りの森である。
全く神様ってやつは試練を与えるのが好きなようで
5歳で一人森の中これ下手したら死ぬんじゃね。
異世界の知識はある程度理解できた
次はこの体だな
準備運動がてら動いてみるか
5歳児ってどんなもんなんだ?
ストレッチをしたりはしたっりとにかく体を動かしてみた。
ふうこんなもんか、5歳児なので体力はほとんどなくあまり早くも動けないようだな。
魔法でなんとか補っていくしかないのか
何か使える魔法はないのかと
頭の中の記憶を思い返していくと魔力で体を強化できる魔法があるみたいだ
えーと 肉体強化:使用者の肉体を魔力で覆い魔力を筋肉や血、皮膚の様な
感覚で使用することで大幅な肉体強化を施す魔法
なるほどなるほど
取り敢えず使ってみるか
神崎は自分の体の周りを魔力が覆いそれが自分の体の一部として纏わりつくイメージをした
すると神崎は体が軽く重さがないような奇妙な感覚を覚えた。
これが肉体強化かっすげぇー力がみなぎってくる
魔法で獲物を狩って焼いて食えば生きて行けるな。
ここがどこなのかなんか考えるよりも今は生きること最優先だな
どんな危険があるか分からん。
それから2時間試行錯誤しながら
何とか川を発見し魚を取ることに成功したした神崎は火魔法で暖を取りながら
転生1日目を終えるのだった。