1話 この世界で目指すもの
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「てっぺんを目指す少年のイメージ」「※AI生成」「AI generated」
”詰み”寸前だった俺の人生を、どう立て直すか――
その作戦会議は、夜を徹して行われた。
最大の課題は明白だ。
どうやって「奴隷」から抜け出すか。
加護も祝福も、まともなスキルすら持たず生まれた俺は、まさにこの世界の最下層。
正直、普通なら一生這い上がれない。
だけど、ここで泣き言を言ったって何にも変わらない。
唯一の希望は、今目の前にいる存在――
俺たち人間よりも格上の、下級神。
「不肖モルモルが先生を全力で推しまくります!」
そう言って、精一杯の力を俺に預けると宣言してくれた。
だったら、当事者である俺が弱音を吐いている場合じゃない。
まずはこの世界の基本的な情報を教えてもらった。
成り立ち、秩序、地理、歴史……暮らす人々のこと。
……とはいえ、語ってくれたのは人間じゃない。
細かな人間の歴史や感情まではわからないらしく、話の内容もごく表層的だった。
でも、今はそれでも十分だった。
転生からおよそ七年。
取り戻した記憶は、正直、地獄のようなものだった。
領主の子として生まれ、束の間の幸福は一瞬で砕け散った。
父や兄は無実の罪で処刑され、母と姉は目の前で――
……いや、これ以上はやめておこう。
ドラマだったら親が慌ててチャンネルを変えるような、そんな凄惨な場面の連続だった。
妹とは生き別れ、奴隷として売られ、日々の暮らしはただの苦行。
夢も希望もない、光のない人生。
心の中には呪いのように深く暗い痕が残っている。
だから俺は、ただ自由になるだけじゃ足りない。
奴隷から抜け出す。
そして、いつか――必ず、復讐する。
あの日、心を殺されたラング少年のためにも。
「まずは、スキルのことを知ろう」
下級神――あだ名はモルモル――は、俺にそう言った。
ここからが本題だ。