1話 ここはどこ?
.....えっと.....猫耳生えてるそこのねえさん。私は、今どこにいるんですか?
えっと、さっき車にひかれて.....
えーと、だいたい白い、部屋.....かな
しかも高級そう.....
私じゃないよ、ね。
だって私貧乏だし.....
自分の姿見れればいいんだけど.....目、目が見えない.....
どうしよ、盲目になっちゃったの⁈
自分の体を触れれば、私かってことがわかるよね
んー、ちっちゃいね。手はぷにぷに。
この特徴って、赤ちゃんだよね.....
ん?赤、ちゃん?
え.....?
本当に、私?
現実を受け止めたくないからもう一回。
頭らへんはー、獣の耳らしき物。
え.....獣の耳らしき、物?
私はついにおかしくなっちゃったのか⁈
「あらぁ、かわいいことぉ」
なんか言ってる.....
わー、猫耳にいさんも来た
「あら。日五この子の名前、どうしようかしらぁ」
私の、名前?
「月華は、何か案あるかい?」
私の名前か、もうあるけど.....
なんだっけ.....
え、忘れちゃった.....
「なにがいいかしらねぇ」
話進んでるし
「どうする?」
えー、何がいいんだろな。新たな名前。
適当に、琥珀の琥に、蜜で琥蜜とか。どうかな。
いえるかな
「こ、みつ.....」
いえた、伝わったかな
「ねぇ、あなたぁ、今しゃべったわよねぇ?!この子」
「あ、ああ。こみつと、しゃべっていたな」
あ、伝わってたよかった
「こみつ.....いいわねぇ。漢字はどうしようかしらぁ」
「琥珀色の蜜のような瞳だから、琥珀の琥に、蜜で琥蜜はどうだ?」
わーお、伝わった
「いいわねぇ。あなたの名前は琥蜜よぉ。あなたは妖猫族の王女だから、リーダーシップのある子になってねぇ」
よ、妖猫?
王女?
え?
え??
え???
え????
本気で言ってるの?
えぇ
こうして私の名前が決まった
ここから壮大な冒険が始まる____________