表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
のほほん異世界暮らし  作者: みなと劉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

177/409

177 祭りと花火大会が終わり

花火大会が終わり、夜空に広がっていた色とりどりの光も静かに消えていった。人々の歓声も徐々に遠ざかり、夏祭りの賑やかさが少しずつ日常へと戻っていく。


自宅へ戻ると、シャズナは玄関で足を止め、振り返るように外を見つめていた。その耳は立ったり折り曲げたりと忙しなく動き、しっぽも軽くふりふりしていた。決して機嫌が悪いわけではないが、どこか寂しさを感じているようだった。


「どうしたんだ、シャズナ。楽しかったか?」と声をかけると、シャズナはゆっくりとこちらを見て、にゃーと静かに鳴いた。その表情にはどこか物憂げなものが宿り、まるで今年の夏が終わることをもう感じ取っているかのようだ。


涼しい風が窓から吹き込み、部屋の中に心地よい夜の空気が流れ込む。シャズナは窓辺に近づき、夜空を見上げる。もう花火は消え去り、星の光だけが静かに輝いていた。


「大丈夫だよ、シャズナ。また来年も、夏祭りがあるからね。」そう言って頭を撫でると、シャズナは再び小さくにゃーと返事をし、心なしか少しだけ安心したような顔を見せた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ