表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
のほほん異世界暮らし  作者: みなと劉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

172/409

172 池と魚とシャズナ

今日は初めて、シャズナを池まで連れて行くことにした。朝の陽射しが優しく降り注ぎ、爽やかな風が木々の間を抜けていく。シャズナは行く道すがら、足取りも軽く尻尾をぴんと立てて、冒険に心を躍らせているようだった。


池に到着すると、その穏やかな水面がきらきらと光を反射し、まるで宝石のように輝いていた。シャズナは池の周りを歩き、興味津々に顔を近づけては、水中を泳ぐ魚をじっと見つめている。魚が水面近くに跳ねると、シャズナは一瞬驚いたように耳をぴくりと動かし、瞳を輝かせた。


「初めて見る魚に驚いているのか?」と心の中で微笑む。


少し興奮気味なシャズナだったが、池の縁に近づくたびに、慎重に足元を確かめているのがわかる。僕はその様子を見て、落ちないかと心配していたが、シャズナは自分の体のバランスをうまく保ちながら、池に落ちないように気をつけているのが微笑ましかった。


「お前、ちゃんと気をつけてるんだな。」と声をかけると、シャズナはちらりと僕の方を見て、満足げに「にゃー」と鳴いた。


その後も、シャズナは池の周りで静かに魚たちの動きを追いかけ、落ち着いた様子でじっと見守っていた。僕はその姿に安心し、少し離れたところからその様子を眺めていた。心が穏やかになる、そんな素敵なひとときだった。


「またここに来ような、シャズナ。」とつぶやきながら、池の景色とシャズナの背中をしっかりと目に焼き付けた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ