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のほほん異世界暮らし  作者: みなと劉


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149 剥きエビと格闘するシャズナが可愛くて仕方ない

今日は久しぶりに海産物を使った料理を作ることに決めた。新鮮な剥きエビを買ってきて、エビの炒め物や天ぷらを作ろうと思っていた。キッチンに立って準備をしていると、シャズナが僕のそばにやってきて、じっとエビに目を奪われているのが見えた。


「おや、シャズナもエビが気になるのか?」と僕が声をかけると、シャズナは首をかしげながら、そっとエビに近づく。まるで初めて見る珍しいものでも見つけたかのように、真剣な顔でエビに鼻を近づけて嗅いでいる。


「さあ、手伝ってくれよ」と冗談を言いながら、エビの殻をむき始める。シャズナはしばらく僕の手元を見守っていたが、やがて興味を持ったのか、少しずつエビの殻に手を伸ばす。


「それは君のじゃないよ」と言いながら、シャズナがエビの殻をむこうとする姿に笑いがこみ上げてくる。彼は器用に殻をつまんで引っ張ろうとしているが、うまくいかないのか、何度も失敗しては顔をしかめる。そのたびに、可愛らしい仕草で必死になって格闘するシャズナの姿に、思わず笑みがこぼれた。


「ほら、こうやってやるんだよ」と僕が手本を見せると、シャズナはその動きをじっと見つめる。すぐに真似しようとするが、やっぱりうまくいかず、ついには殻を引き裂こうとして、エビが飛び跳ねる。それにびっくりして飛び退くシャズナは、少し照れたようにしっぽを振りながらまた近づく。


その姿が、どこかおかしくて、そしてとても愛おしくて、思わず「シャズナ、頑張れ!」と応援してしまう。シャズナは僕の言葉を聞いて、何度目かの挑戦でようやくエビの殻を見事に剥がし、満足げな顔を見せた。


「できたね、すごいじゃないか」と褒めると、シャズナは照れくさそうに尻尾を振りながら、エビを僕に差し出す。まるで自分でやり遂げたことを嬉しそうにアピールしているようで、その無邪気な表情に胸が温かくなる。


「ありがとう、シャズナ」と笑顔で受け取ると、シャズナは満足げに頭を下げて、また次のエビに挑戦する準備をしていた。今度は少し自信を持って、慣れた手つきで殻を剥こうとする。


その様子を見ていると、まるでシャズナがどんどん成長しているかのようで、僕の心はほっこりと温かくなる。小さなことで一緒に喜び合う時間が、こんなにも愛おしく、幸せなことなんだと改めて感じた。


「よし、これで一緒に美味しいご飯を作ろうか」と言いながら、シャズナの小さな手をそっと撫でると、彼は嬉しそうに僕を見上げ、またエビに集中し始めた。



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