134 お昼を食べたら軽く昼寝
午前中の農作業を終えて自宅に戻ると、ちょうどお昼時だった。シャズナは先に家に入って、窓辺で日向ぼっこをしながら僕を待っていた。台所で簡単な昼食を準備し、焼き立てのパンと野菜スープをテーブルに並べると、シャズナが興味津々に鼻を近づけてきた。
「これは僕のごはんだから、シャズナには後でおやつをあげるね。」
シャズナはちょっと不満げに鼻を鳴らしたものの、再び窓辺に戻って丸くなった。僕はパンを一口かじり、スープをすすると、午前中の作業で疲れた体にじんわりと温かさが広がった。自然の恵みに感謝しつつ、穏やかなひとときを楽しんだ。
食事を終えた僕は、心地よい満腹感に包まれながら床にごろりと横になった。窓から差し込む陽光が部屋を優しく照らし、微かな風がカーテンを揺らして心地よい音を立てている。シャズナが僕のそばに寄ってきて、丸くなってくると、柔らかな毛の感触が体に触れて一層の安心感をもたらした。
「シャズナ、一緒にお昼寝しようか。」
その言葉に、シャズナはくるりと身を寄せ、目を細めて静かに息をついた。外からは鳥のさえずりと、遠くの村の子どもたちの笑い声が聞こえる。心地よい音に包まれながら、僕はゆっくりとまぶたを閉じ、穏やかな昼下がりの眠りに落ちていった。
春の暖かな陽気の中、シャズナと共に過ごすこんな日々が、僕にとって何よりの幸せだと感じながら。




