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のほほん異世界暮らし  作者: みなと劉


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123/409

123 収穫したスノーキャベツのロールキャベツ

雪がちらつく季節、畑で収穫したスノーキャベツを手に、冬ならではの料理を作ろうと決心した。スノーキャベツは寒さに強く、甘みが増した葉が特徴で、この寒冷の季節にぴったりの一品が思い浮かんだ――ロールキャベツだ。


まずはスノーキャベツの葉を一枚ずつ丁寧に剥がし、塩を入れた熱湯でさっと茹でて柔らかくした。鮮やかな緑色に変わった葉は、まるで宝石のように艶やかで、柔らかな手触りになった。


次に、ひき肉に玉ねぎのみじん切りを混ぜ、塩胡椒で下味をつけてから卵を加えて粘りが出るまでよく混ぜた。スノーキャベツの葉にこの具を乗せ、丁寧に巻いていく。葉が破れないように注意しながら、しっかりと包み込み、端を中に折り込んで形を整える。


鍋にロールキャベツを並べ、出汁をベースにしたスープを注いで弱火でじっくりと煮込む。出汁がスノーキャベツとひき肉に染み込んで、香りが立ち上る。コトコトと煮える音を聞きながら、暖炉の火を見つめていると、外の寒さも忘れてしまうほどだった。


煮込みが十分に進んだところで、ロールキャベツを器に盛り付ける。スープに溶け込んだキャベツの甘みと、ひき肉の旨味が重なり合い、一口頬張ると口の中にじんわりと温かさが広がった。冬の寒さが厳しいほど、この料理の温もりは心と体に染み渡る。


「やはり冬にはこれだな」と独り言をつぶやき、満足げにもう一口味わった。村の皆にもこの美味しさを伝えたくなるような、冬のごちそうだった。



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