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のほほん異世界暮らし  作者: みなと劉


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101 ピクニックに出掛けよう

暖かい春の陽気が村に満ち始め、僕はふと外の空気を吸いたくなった。このままでは気持ちが閉じこもってしまいそうで、自然の中でリフレッシュしたいと思ったんだ。だから、今日は村の皆と一緒にピクニックに出掛けることに決めた。


「今日はみんなで外に出て、自然の中で食事でもしようか?」と、僕は村人たちに提案した。


最初は少し戸惑っていたものの、すぐに喜んで参加してくれる人たちが集まり始めた。僕たちの村では普段からみんなで集まることが少ないから、こういう機会を楽しみにしていたのだろう。


ピクニックの準備をしながら、僕は今日のメニューを考えた。簡単に持ち運べるお弁当や、ピクニックにぴったりな料理がいいだろう。野菜を中心に、サンドイッチやフルーツ、そして先日作ったカウリーを持って行くことにした。あとは、香辛料で味付けしたナッツや、村で収穫した野菜を使ったサラダも作った。


ピクニックの場所として選んだのは、村外れに広がる草原。ここは遠くの山々を見渡せ、風が心地よく吹いてくる場所だ。村の中で忙しい日々を送る皆にとって、自然の中でゆっくりと過ごすことは、最高の贅沢だった。


村の人々が準備を終えると、一緒にカゴや布を持って草原に向かって歩き出した。子供たちは嬉しそうに駆け回り、顔を輝かせながら走り出す。大人たちはゆっくりと話しながら歩き、自然の景色を楽しんでいた。


草原に到着すると、僕たちは大きな木の下にシートを広げ、準備した料理を並べ始めた。香ばしいカウリーの匂いが漂い、村人たちはそれを見て驚きながらも嬉しそうに顔を見合わせた。


「今日は本当に気持ちがいいね。」と、年長の村人が言うと、みんなが頷いた。


「こんな時間、久しぶりだな。」と、別の村人が言って、笑顔が広がった。


僕は、今日のこの瞬間を心に刻みながら、みんなで楽しいひとときを過ごしていた。食べ物を分け合い、昔話をし、また新しい思い出ができていく。


「みんなでこうやって過ごすのは、ほんとうに楽しいな。」と、僕はふと思った。


その後も村の人たちと一緒に、草原で遊び、食事を楽しみ、風を感じながら過ごすことができた。日が傾き、夕方が近づくと、僕たちはゆっくりと村へ戻る準備を始めた。


ピクニックを終えて村に戻ると、皆の顔には満足そうな表情が浮かんでいた。今日は心からリフレッシュできたと感じているに違いない。


僕は、その日のことを思い出しながら、心地よい疲れを感じていた。そして、村の人たちとこうした時間を共有できたことに感謝しながら、また明日からもこの村で、のんびりとした日々を大切にしていきたいと思った。



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