表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/394

1はじまりは穏やかに

異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。


「ふぅ…とりあえず、どこにいるのか確かめようか」


その地図には、穏やかな村の名前や平和そうな町が描かれていて、戦いや魔物の危険性は感じられなかった。おまけに、近くには「花咲き村」という聞くだけで和むような村がある。目指す場所はそこに決まった。


村に向かう途中、道端には色とりどりの花が咲いている。どうやら、この世界では花が道しるべのような役割を果たしているらしい。なんとも平和で美しい世界だ。


村に到着すると、村人たちは皆親しげに挨拶をしてくれる。特に目を引いたのは、地元の酒場で働く女性、ミナだ。彼女はこの村の案内役らしく、私の顔を見るなりにこやかに近寄ってきた。


「いらっしゃいませ、新しいお客さん?それとも…この村に定住するつもり?」


「まだわからないけど、しばらく滞在してみたいな。何か面白いものが見つかるかもしれないし」


「そうね、この村は刺激は少ないけど、のんびりするにはもってこいよ。もし手伝いが必要なら声かけてね」


こうして私は、花咲き村でののんびりした生活を始めることになった。ここでは、時間がゆっくりと流れているように感じる。何もせずに日が暮れるまで木陰で昼寝するのも、花畑で蝶を追いかけるのも、どれもが贅沢な楽しみに思えてきた。


この世界では特別な能力もなく、争う必要もない。ただ、穏やかに、自然の中で生きていく。それがこの異世界での生活の魅力なのだろう。


今日も一日、村の人々と語り合い、ゆっくりと過ごした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
「おまけに、近くには「花咲き村」という聞くだけで和むような村がある。目指す場所はそこに決まった」 どのようにして、現在地を確認したのですか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ