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いつも男らしさを前面に出して来る私の彼氏は? 肝心なところは男らしさを一切出さない情けない男!

作者: 七瀬





“いつも男らしさを前面に出して来る私の彼氏は? 肝心なところは

男らしさを一切出さない情けない男なのよ!”



私の彼氏は? 週5でジムに通い筋肉ムキムキなくせに、酔っぱらい

に絡まれただけで私の後に隠れる情けない男!

そんなにガタイも良くムキムキな体なくせに、小柄で細身の中年のオジサン

に何も言い返せないって本当にどうなのってんの?

何の為に、“そんなに筋肉ムキムキにしてんのよ!”



・・・でも? 普段の彼は彼女である私にやたらと偉そうで!

いつも彼は、“女は男より3歩下がって歩け! 男を立てろ!” って

偉そうに私に言うくせに、肝心な時は頼りない男で彼女である私は

情けなくて泣きそうになるの!



『俺はな! いつだってお前を守れるようにジムに週5回も通って、

こんなに筋肉ムキムキにしてんだぞ! 俺にお前は感謝してもしきれ

ないぐらい俺を立ててほしいもんだな!』

『はぁ!? アンタ、馬鹿なの? あんな小柄で酔っぱらいのオッサン

に少し絡まれたぐらいで、私の後に隠れてた男が何言ってんのよ!』

『・・・あ、あれは? 少し油断をしてだな、』

『“ただの見せかけの筋肉ムキムキ馬鹿男じゃない! 何が俺を立てろよ!”』

『・・・お、お前な、』

『何の為にその筋肉があるんだか? アンタは無駄に筋肉ムキムキの馬鹿で

どうしようもない男じゃない!』

『・・・そ、そんな言い方? もう少しオブラートに言えんのか?』

『言えんわ! 頼りなさすぎて私泣きそうよ! 私に何かあってもあれなら

守りきれないじゃない!』

『・・・お、俺だって、い、いざとなったら、』

『無理無理! 役立たずの筋肉馬鹿男に何ができるって言うのよ!』

『・・・ひ、酷くない?』

『私の方が可哀そうでしょ! 散々私に偉そうに言う男は、実際はそう

いう状況になったら? 筋肉だけムキムキにあるだけで、彼女の私は助け

てもらえないなんて! 誰にも言えんわ!』

『俺だって努力してんだよ! 少しは俺の身になってほしいもんだ!』

『筋肉馬鹿の何を気にしてやる必要があるって言うのよ! このバカ!』

『・・・か、彼女なんだから、もう少し優しく言ってほしいんだけど。』

『“はぁ!? アンタ! メンタルまで弱いの? じゃあ、何が強いのよ!”』

『・・・・・・』

『最悪! なんで私はアンタと付き合ったんだろう? もぉ~情けない!』

『・・・お、俺はお前を幸せにする男だよ!』

『はいはい、無理無理!』

『・・・・・・』

『本当に情けないわ。』

『・・・・・・』





・・・彼と付き合って1年目ぐらいまでは?

私も彼に尽くしてきたし彼を立てて来たのだけど?

ああいう事があってからは? 完全に彼氏の頼りなさを痛感してしまい、

彼が私を立てるように今は調教している!

本当に無駄な筋肉。

つい最近も、小型犬に吠えられて彼はビビッて私を置いて1人逃げて行って

しまう始末!

あの時の情けなさときたら? 

この筋肉馬鹿には、私の気持ちなんて絶対に分からないのだろう。

あんまりにも頼りなさすぎて、私は彼を当てにしないようになった!

もし? 私の身に危険を感じたら? “自分の身は自分で守る” という

考えに完全に変わってしまったのだ!

あんな彼氏には私を守れない!



ただ? 今でも私が彼と付き合ってる理由は? 

見た目が筋肉ムキムキだから!

そうそう彼と一緒に居て、絡んでくる人はあまりいない!

それに見た目が筋肉ムキムキだから、“ボディーガード” ぐらいには

なるのかなと少しは思っているわ!

あんなに頼りない彼氏でも、“私には一応! 大切彼氏だと思っているしね。”


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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