翔太編〜3話 ー微睡みー
そういえば地の文って第3視点で書いてた気がするけど…ま、いっか。気分転換がわりに描いてるだけだし…って思った今日この頃?。
ー学校に間に合うだろうか?ー
これまで遅刻したことがなかったので余計に焦る。
そんな焦りに拍車をかけるように、赤信号が僕を阻む。焦りからだろうか、落ち着かない。足の代わりに自然と目を動かしていた。そこで初めて気づく。
周りには同じ学校の制服を着た人たちがちらほらいた。きっと遅刻予備軍なのだろう。
仲間がいるという事実に少し安堵した。
「翔太か?」
聞き覚えのある声だった。咄嗟に声の方に振り向く。
「こんな時間に教室以外で会えるなんて…珍しいな」
僕の数少ない友人、響だった。
「まぁ、すこし寝坊したんだよ」
「翔太にもそんなことがあるんだなぁ…それはそうと、さっさと渡ろうぜ?」
顔を信号に向けると、信号は青く、点滅していた。
急いで横断歩道を渡る。
「昨日遅くまでゲームでもしてたのか?」
響がこちらの顔を見ながら聞く。
「そんなことないけど、目の下にくまができてたりする?」
「いや、寝坊していつもより長く寝てた割には、顔色が悪い気がするからさ…昨日夜遅くまで起きてたのかなって」
「あと、提案なんだけどこの後学校で僕と一緒に職員室に行かない?」
「いいけど、どうした?」
なんか嫌な予感がした。
「無遅刻無欠席の君と一緒に遅刻届出しに行けば、心強いなぁって、あとうまくいけば僕は説教聞かなくて済みそうだし」
「って、ちょっと待てよ」
僕は走っていた。自分の境遇を完全に忘れていた。後ろから声が聞こえた気がする。しかし、必死だったのだろう。僕の記憶はここから学校に着くまでモザイクのようにぼやけた白色?が広がっていた。曖昧だった。それはまるで夢のようにーーー
最後まで読んでくれてありがとうございます。
サブタイトル個人的には微睡みってしっくりくる気がするけど内容的にはタイトル詐欺じゃね?まぁいっか。ま、いっか。




