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翔太編〜2話

 目の前には白い天井が広がっていた。背中が痛む。ベッドから仰向けで落ちたらしい。

 壁の時計が視界に入る。針は7時を指していた。学校が始まるまで45分しかない。完全に遅刻である。

 「やっべ、寝過ぎた!」

 まだ背中が痛む体を無理やり起こす。すると、突然頭痛が襲ってきた。ベッドから落ちた時に強く頭を打ったのかもしれない。痛みに耐えながら階段を降りる。

「なんで起こしてくれなかったんだよ」

 愚痴をこぼしながらリビングルームへと歩む。翔太はいつも母親に起こしてもらい、母が作った朝食を食べていた。しかし、リビングルームには誰もいなかった。

 すると机の上に一枚の紙と家の鍵が置いてあるのに気づく。


〜翔太へ〜

 急に仕事の出張が入りました。1週間後の朝に帰ります。

 なので、今朝は1人で朝食を食べてください。

 事前に作っておいたものがレンジに入れてあります。寝坊したとしても(予言)、朝食をちゃんと食べること。ちなみに、ゆで卵だけ先に取り出して温めること。また、帰ってくるまではコンビニでご飯を買ってね。

母より


 翔太の頭は、?でいっぱいになった。そして思わず台パンをしてしまう。

「はぁ?なんだよそれ。ふざけるなぁ」

 とりあえずレンジに入っていたものを温める。

 その間に着替えを済ませる。

 そしてレンジが大きな音で温め終わった頃には、時計は7時10分を指していた。

 翔太は急いで口に食べ物を入れていく。

 口の中で何かが爆発した。

「熱っ」

 卵の味が広がる。ゆで卵が爆発したのである。ゆで卵は電子レンジで温めてはいけなかった。翔太はそれを忘れていた。

 口の中を冷水ですすぐ。しばらくそれを続けたが、痛みは完全には治らなかった。

 翔太は口の中の冷却を諦め歯磨きをする。

 その間にも時計は時間を刻み続けていた。

 そして歯を磨き終わり、用意が終わった頃学校が始まるまで後10分をきっていた。

 そして靴を履き、ドアを開け、しっかりドアに鍵をかけて飛び出していった。

ここまで読んでいただきありがとうござます。

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