9月13日 12:47
文化祭なんてものは楽しいものだから、みんな楽しいもんだと思ってたけど。
部活でも模擬店を出すのが恒例らしく、そっちは部活の1年が回すんだと。
だから、1年のクラスはほとんど展示に落ち着くらしい。
俺のクラスは何だか部活に入ってるやつが多くて、そいつらの分まで当番とかやる羽目になった。
内心、えーって思ったけど黙って協力した。
ちなみに山野はバカなので、えーって言って裏拳を食らってた。無言で裏拳って。
なんかガチだったな。
「村入、ありがとね。片付けは部活の人達も来れるっていうから、後はもういいよ。」
実行委員の言葉に甘えることにする。
「俺も俺もっ!」
文句言いつつも頑張ってた山野も許しを得た。
2年のクラスはやっぱすごい。
こういうのだったら楽しいよなー。
定番のお化け屋敷に入ったが、普通に怖かった。あんまりに怖いもんだから、男二人で入っても虚しくならなかった。
山野は女子みたいにキャーキャー叫んで俺にしがみついてきた。
なんで、こいつに彼女いて俺にいないんだろうな。
「あれ?村入?だっけ?」
センパイのクラスに行ったらセンパイのクラスの先輩に話しかけられた。
「っす、どうも。」
別にどうも何もないけど。
センパイのクラスはメイド喫茶だった。
入る前からなんかすごい。本物のお店みたいだ。
ただ、メニューは一つだけだった。
装飾に全降りしたから、メニューはお任せだけだと。なんだそれ。
ま、でもメイドさん可愛いしな。仕方ないよね。
センパイがメイドとか想像つかないな、なんて思っていると。
「あー、アイツなら来てないよ。」
「あー、来るわけないよね。」
メイドさんの先輩達が口々に言う。
「そういうもんなんですか。」
「面倒くさがりやの協調性皆無、来られてもこっちも困る。」
「はは、言い過ぎ。来たら来たらでたのしーよ。」
「お前はなっ!」
絶叫してるメイドさん。一体何したんだ、センパイ。
っていうか。なんだ、センパイ来てないんだ。
「家にいるんじゃん?」
「知ってるんでしょ?行ってあげれば?」
「いいじゃん、そうしろよ。俺も彼女んとこ行くし。」
なんなんだよ。山野まで。
「何オマエ、家いくの?」
声の方を向くと、センパイの弟がいた。メイドさん達に取り囲まれてる。ちょっと羨ましい。あ、頭なでなでされてるっ。
「ほら、」
鍵を渡された。え?家の鍵とかそう簡単に渡すもん?
「姉貴、家だとノーブラだから」
ボソッと言われて、俺にどーしろと。




