表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/35

頑固ジジイ

ストーリー進まないなー 分割予約しないでどんどん投稿してしまおうかな。

ベルランドさんの冷や汗を尻目に神殿から逃げ出すと、そこは噴水のある広場になっていた。


広場を囲むようにお店も出ており、とても賑やかな空気に満ちている。


遠目に町を石壁が囲っているのが見えており、

神殿から出て真っすぐ壁の方へ駆け出していく人もちらほら見かける。


(俺はどうすればいいんだろう?)と考えると視界の端にピコピコ光るマークが出ていた。


そこに意識を集中させると目の前にクエストボードが現れる。なぜかこちらのボードは、半透明の近未来チックなデザインではなく中世の羊皮紙を模していた。


一番上に『ヴァルゴとの再会』というクエスト名があるがいつ受託したのだろうか。

内容は『ヴァルゴと再び会おう』としか書かれていないため、まあいつか会えるだろうと気にしないことにする。


2つ目にある『牧場主の頑固ジジイ』をタップすると

マップに切り替わり、目的地にマーキングされていた。目的地ピンの横に目的地までナビゲートというボタンがあったため押してみると、視界に薄く光のラインが現れる。 (こーゆーところはゲームっぽいな)と思いつつ、そのラインに従って広場を出る。


ラインは広場を出てどんどん城壁のほうに向かっていく。ただその向かう方向がプレイヤーが走っていった北の方ではなく、反対側なことが少しヒビキを不安にさせた。


神殿の裏手に回り、大通りをまっすぐ進んでいくと大きな門が見えてきた。


ラインはその外側へと続いている。


そのまま外に出ようとすると、門番の人から「日が沈むまでには戻るように」と声がかけられる。 


「はい」と返事と会釈をかえしながら外に出るとそこはチュートリアルエリアと同じような草原だった。


草原の真ん中を石畳の道がずっと続いているのが遠くに見える。ずっと先が小高い丘になっているようで、

その先は見通せなかったが現実ではみることができない光景に思わずため息をついてしまう。


ナビゲートラインは道を少し進んだところから、道を外れて右に曲がっているため、草原に足を踏み入れる。


草原と言っても足首くらいまで草が生えているところもあれば、草の塊が生えていたり、白い花が生えていたり様々な風景だった。


ヒビキは少しラインから外れたところにある白い小さな花を摘んでみると「【白い花】を取得しました」とログが出る。


(そのままのネーミングだなー)と思いつつ、その横の草を摘むと「【雑草】を取得しました」と出る。


特別な効果が設定されていない草も取れるんだなと感心しながらアイテムをアイテムボックスに放り込み、ラインに従って歩いていく。 真っすぐ歩いていくと遠目に森が見えてきた。 目を凝らすとその手前に大きな家と木でできた柵も見える。


ナビゲートラインはまっすぐ家の方に続いているため、そちらに向かって少し道草を食いながら歩いていく。


家に近づいていくと大きな家と木の柵、また大きなサイロが見えてきた。牧場のイメージそのもので、ヒビキのテンションは否応にも上がってしまう。 


ただよくみると木の柵は所々壊れており、また動物も見当たらない。家も少しボロボロで生活感がない気がする。


(え、本当にここであってる?) ヒビキは少し不安になるが、ナビゲートラインは家の中まで続いている。


意を決して「ごめんくださーい。誰か居ますかー。」

と声をかけると家の中から「また来たのか!!!!何度言われてもこの牧場は売らんぞ!!!」と怒鳴り声が返ってきた。


(うわぁぁ、頑固ジジイ。)と思わず身構えてしまうヒビキだった。


お読みいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ