表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/35

チュートリアル完了

渦を抜けると広大な草原に立っていた。 周りにはヒビキと同じようにキョロキョロと周りを見回している人がたくさんいる。


また渦がどんどん現れては人を吐き出して消えていく。 とりあえず何をすればいいのか悩んでいるとピロリンと音が脳裏に鳴り、視界の隅にチュートリアルという表示が現れる。


そこの表示を目線であわせて開くように念じると、

ステータスボードと同じような透明の板が目の前に出てきた。 内容を読むとこの草原は簡単な戦闘やスキルの使い方を練習するためのエリアで、チュートリアルを全部クリアすると最初の街にワープするそうだ。


ボードの下にあるチュートリアルのボタンを押すと

目の前に地面が少し光り、ゲームの定番のスライムが出てきた。 鮮やかな青色の球体がプルプル震えているだけで少し可愛い。


少し倒すのを躊躇いながら、チュートリアルの指示に従って腰につけていた棒をスライムに叩きつける。


ポヨんというコミカルな音がしてスライムにダメージが入る。 特にダメージの数字などは表示がされないため、本当にダメージが入っているのか少し不安になってしまうが、何度か太鼓を叩くように棒で叩くとボヨン!と少し大きな音と同時にスライムが弾けた。


弾けると同時に、その場に赤く輝くガラス玉のようなものだけが残り、他のものは消えてしまった。


脳裏に「【スライムコア】を取得しました」とアナウンスが流れる。

同時にチュートリアルの表示が切り替わったので恐らく倒した事になっているはずだ。


次のチュートリアルを見ると【加工】スキルを使ってみようとなっていた。


スキルは持っているだけで効果を発揮するパッシブと自分で発動するアクションの二つあり、どっちかしか発動しないものもあれば、二つとも効果が出るものも

あるようだ。


例えば、ヒビキの持っている【加工】などは、加工能力があがったり、加工できそうな物がわかったりするパッシブ能力と、手に持っている物に対して【加工】を使うと別の物に加工できるアクション能力、どっちもあるようだ。


チュートリアルの説明は、とりあえずスキルを使うよう書いてあるので、手の中の赤い玉を見つめると、何故かこのアイテムは加工ができそうという確信が生まれる。 頭の中で【加工】と念じると、脳裏に加工して出来るアイテムのリストが浮かんできた。

ずらーっとなにかの名前が並ぶが、ほぼ全て???という表記になっている。 一番上だけ【スライムの飾り玉】とヒビキにもわかる文字で書いてあるため、それを選んでみる。するとキラリと手の中が光り、さっきと変わらない玉が現れる。


「あれ?失敗した?」

思わず呟いてしまったが、よく見ると穴の中央に糸を通せるような穴が見える。


(あー 飾り玉ってそういう意味か…)

期待していただけに少しがっかりしてしまったヒビキだが、最初からそんなにすごい物を作ることもできないと気を取り直して、次のチュートリアルに進む。


次は、メニューやアイテムボックスなどの使い方だった。ステータスはステータスオープンと言いながら指を回すと開いたが、それと同じようにスキルオープンやアイテムボックスオープンと言いながら指を振ればスキルボードや、アイテムボックスが開くらしい。


メニューボードを開けば、今開けるボードなどの項目一覧が出てくるので、そこから選んで行っても開けるようだ。


またアイテムボックスは自動収納など設定ができる。

ヒビキは一回アイテムを眺めたかったのでセミオート設定にした。


メニューリストを眺めながら設定などをしていると、スキルボードという文字が目に入った。

(そういえば、スキルガチャしたんだっけ…)

ヒビキはふっと思い出し、どんなスキルが当たったのか確認してみる。


今ヒビキが取得しているスキルは6個になっていて、

【飼育】【農業】【魔法技能】【調薬】【加工】【意思疎通】となっていた。


(【意思疎通】?! どんな能力なんだ?)

詳しい情報を見るために【意思疎通】をタップすると

そこに出てきた情報は非常に簡潔で、またよくわからないものだった。


ーーーーー【意思疎通】ーーーーー

言葉を使わなくても心で相互の理解を図ることができる。

理解した相手とは心で通じ合うことができる。

ーーーーーーーーーーーーーーーー


(具体的な事が一切書いてない?! しかも同じ意味の文二回続いてないか?! 役立たねえええ!)


つい心の中でツッコミを入れてしまうほど、どんなスキルなのかはわからない説明文だった。

(まあ、飼育とか牧場を開く時に役に立ちそうだし、効果がわかるまで気にしないでおこう!)


一旦このスキルについては忘れることにして、【魔法技能】をタップする。


【魔法技能】はMPを魔力として使用することができるスキルと書いてあった。パッシブだけではなく、アクティブスキルとして魔力を操作することができるらしい。

すると身体がうすぼんやり光り、手からなんだか薄い煙のような物が出てきた。

(この煙は戦闘には使えなさそうだなあ)と思いつつ、手から煙を垂れ流していると少しだけ気怠くなり、煙が消えてしまった。


もしかして、と思いステータスを開くと案の定MPが0になっていた。(燃費悪っ!?)と思った瞬間、脳裏に

【魔法技能】のレベルが上がりました。とログが流れる。


【魔法技能】の説明文にさっきまで1/5となっていたのが2/5になっていた。これがMAXになったら新しいスキルが取れるかもしれないので、MPが回復したらまたチャレンジしようとヒビキは決めた。


既にチュートリアルは終了しているようで、チュートリアルボードの下のところに、始まりの街【イーワン】へのワープする事ができるボタンが現れていた。


たったこれだけのチュートリアルの為に、この草原エリアを用意したのかと思ったが、始まりの街が一気にパンクしないためのワンクッションなのかもしれないと思い直す。


スキルの説明などを見ている間にもどんどん渦から人が出てくるため、混み合う前にワープしてしまおうとヒビキはチュートリアル完了のボタンを押した。

お読みいただき心から感謝を!

また昨日初めてアクセス分析というものを見てみたのですが、なんとポイントを頂いていて本当に嬉しかったです。 

完全初心者なため拙い文章ですがこれからもよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ