表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/35

これからの指針 牧場と冒険

スランプです。最初から読み直すと落ち込み中。

ヒビキの唐突な不意打ちで頬を染めていたリリだったが、ふと我にかえって、

「あ!そういえばこれからどうするとか予定ある?」と聞いてくる。


「んーー、今のところ急ぎの予定はないかな? ジャロイモの収穫クエストと牧場修繕があるくらいだと思う!」


「おーーー収穫クエスト!! 楽しそう!! ボクも手伝っていい?」


「もちろん! むしろ助かるよー!」

「初めて農業するかも!前回のベータテストでは触れなかったからねー!」


「あとはー…あ、魔物を飼うためにLV10にしなきゃいけないんだっけ!」


「LV10ならすぐすぐ!このゲームは最初はすごくLV上がりやすいんだよー。」


「そうなの?」


「うん! LV10ずつで一気に上がりにくくなっていくみたい。 倍々ゲームだね! ベータの最高LVが31だったかな?」


「そうなんだねー。 あとでベータの話も聞かせて!」


「うん、いいよ! んじゃ今日はあとでLV上げに一緒にいって夜ご飯の後でおしゃべりだね!!」


「よろしく!」


「LV10になったらなんの魔物飼うの?」


「まだ決まってないんだよねー。資金に余裕もあまりないし。」


「そうなの?なんかレアアイテム出たんじゃ?売ってないの?」こてんと首を傾げるリリ。


「売ったんだけど、この牧場のお金とあと他にも鎌とか錬金鍋とか色々買いたいものが多くてさ。悩んでるんだよね。」


「あーそっかー。牧場の費用もあるんだねー。鎌とかは新しいのが必要なの?」


「うん。泉の周りの整備をしなきゃいけないんだよね。クエストにも出てる。」


「あーそっか。さっきはそのまま牧場来ちゃったから買い物できなかったんだね。 ごめんね…」

ちょっとシュンとするリリ。


「いやいや、俺もゆっくりカタログみたかったし!」


「カタログなんてあるの?! ボクもみたい!」とシュンとしてた様子から一転大はしゃぎなリリ。


「今みる?」と楽しそうなリリを見てほっこりして提案するヒビキ。


「んー!んーーー!! 気になるけど…LVあげ行って帰ってきたら見せて!」悩みながら答えるリリ。


「あはは!じゃあ今からLV上げ一緒に行ってくれる?」


「うん! 行こう!!  あ、 農作業とかは大丈夫? ジャロイモ?とかのお世話。」


「えっとねー。作物の世話は基本朝の方がいいんだよー。今朝はもう終わってるから大丈夫!」


「んじゃ農作業するには朝から来なきゃだね!んー宿屋は門の近くに取るかなー。」


「え?ここに泊まれば… あっ!!」


「え?!」


「あ!いや、やましい意味じゃなくて!! ほら、部屋いっぱいあるし!!朝からここにくるの大変じゃないかなって思ったらつい! ごめ…「泊まってもいいの?! やったー!」 え?」


「ここにボクの部屋も作っていいの?!」


「え?え? リリが気にしないならいいけど!?」


「嬉しいなーー! 宿屋だと毎日シルバーかかるしね!」


「あ、うん! なら好きな部屋選んで!案内するから。」

あまり『ひとつ屋根の下』的なシチュエーションを気にしてなさそうなリリに安心とちょっぴり残念な気持ちを抱きつつ、部屋の案内に向かうヒビキ。


その背中を追いながらリリが(宿泊費とかのせいにしないと恥ずかしくてとても言い出せないよ…)と頬を染めていることに気がつかないヒビキだった。


お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ