表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/35

管理者からの称号

短めですー。

「あ、それでヒビっくんもヴァルちゃんから称号とかもらったんでしょ?」とリリが聞いてくる。


「え?それじゃリリももらったんだね?」


「うん! 私のは【山羊座の親友】だよ!」


「おおー!やっぱ親友なんだ! どうしてそこまで仲良くなったの?あのキャラメイクの時しか会えないよね?」


「あーボクはベータテスターだったから、初めて会ったのはベータテストのキャラ作成時なんだけどね。初めてあった時から『キミ、なんかボクと同じで楽しい事大好きなニオイがする!!』とか言われてね。

ボクもとても気になったからおしゃべりし始めたら楽しくて楽しくて! あの広い空間でかけっことかしたりもしてたら、ベータテストの期間半分終わってたよー!」あははと笑うリリ。それは確かに親友判定されそうだ。


「それでもらったのが【山羊座の親友】。 効果は、スキル【トリックスター】の効果を3倍にする!! 【トリックスター】もカプちゃんがスキルガチャしろって言ってくれたから、これ絶対チートしてるよね! あの子!!」


(おいおい、それでいいのか管理者AI。運営に怒られたりしないのかな。) 心でツッコミを入れる。


「【トリックスター】はレアスキルで相手と自分の《見た目》の強さに差があればあるほど、STRとAGIに補正が入るってスキルだね。」


「え!それ実際の強さじゃなくて、見た目の強さ?!

だったらリリ常に補正入るんじゃ?! ちっさくて可愛らしいし!!」


「ちっさい言うな!! それも込みでこんな身長にさせられちゃったんだよーー。 下限限界“少し”超えて小さくしたって言ってたなあ。」


(あ、やっぱ“少し”なんだ。)と思っていると、


「なに-?なんか言いたいことがありそうだね!」

とギロリと睨まれる。


「いやいや、何にもないよ!で、俺の称号だったね?」


「誤魔化した匂いがするぞーー!」


「誤魔化してないよ! で、ボクのは【乙女座の興味】だよ!」


ジトーっとした目で見てくるリリを無視して称号の説明に入る。


「効果はNPCからの好感度獲得にボーナス(微+1)だよ!」


「おおーー だから、ファーマーギルドの人達全員あんな優しかったんだねー! アンガスさんとか挨拶してたの初めてみたよー!」


「え?アンガスさんって誰?!」


「麦わら被った戦士の人。」


「今初めて名前知ったよ。有名なの?」


「ファーマーギルド現役で一番強い人らしいよ!滅多に笑わないし、黙って依頼だけこなしていくんだけど、ベータの時、最強の一角って言われたプレイヤーがファーマーギルドでイザコザ起こしてアンガスさんに【決闘】使ったら一瞬でボコボコにされてね。あればびっくりしたなあ。」


(麦わら戦士、サムズアップまでしてくれてたぞ?)

お兄さん呼びはそこまで威力が高かったらしい。


「すごい称号だねー。ヴァルちゃんもヒビっくんの事気に入ったんだろうなあ。」


「うん、俺もヴァルゴさんにまた会う為に牧場頑張るんだ。」


「ボクもカプちゃんとまた追いかけっこするんだ!」


二人で決意を新たにする。


「あ、それでボクと固定パーティ組もうよ!」

「え?!いきなり?!」


最後に爆弾を放り込んできたリリだった。


お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ