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木こりプレイ、そして新たな出会い

申し訳ありません。 体調を崩して寝込んでました。 コロナではなかったので、一安心中です。


数日投稿遅れるかもしれませんが許してください。

とりあえず、その木を5回ほど切ってみる事にした。


一回斧をふりあげるごとに腕や全身に疲れが溜まる気がする。


ステータスには表示されていないのだが、もしかするとスタミナと言うステータスがあるのかもしれない。


5回目にオノを振り下ろしたところ、木のHPバーは消え、それ以上オノを振る事ができなくなった。


ヒビキのアイテムボックスには【ブナの丸太】が8個入っている。【採取】か【伐採】のどっちかのスキルでボーナスが入っているようだ。


ステータスを見ると【伐採】LVが(2/10)に上がっている。


【採取】はLVが上がっていなかったため、【伐採】スキルの影響で取得ボーナスが出ていた可能性が高い。


(木一本で板材一個かあ…)と思いつつ、全身を覆う鈍い疲れを考えると牧場修繕完了まで、結構時間がかかってしまいそうな予感がする。


【伐採】のLVが上がれば楽になると信じてヒビキは次の木に向かって森の奥に進んでいくことにした。


その後10本ほど木を切ったが、伐採LVは1しか上がらず、また目に見えて効率が上がることもなかった。


ヒビキは全身を覆う強い疲労感と戦いながらオノを振るっていく。11本目を切った時、LVアップのログが流れたため一回作業を中断して休憩する事にした。


目の前にあった「白っぽい木」に背中を預けてズルズルと座り込んでしまう。強い疲労感で寝てしまいそうになるが、とりあえず朝、簡単に作ったサンドイッチと紅茶を飲みながらステータスやスキルを振ることにする。


とりあえずステータスをSTRとVITに振れば少しは楽になるのではないかと均等に振り分けてみる。


戦闘の事など考えないステ振りだが、今はまだ戦闘ではなく生産しかしていないのでまあよしとする。


(ステータスも大事だけど、スキルの方が大事だよなあ。どうしようかな)とスキル欄を見ていく。


生産に必要そうなスキルとして【鑑定】【目利き】

そして新しく取得可能スキルになっていた【農具の心得】を取得する。【農具の心得】は農具に使う物の取り扱いにボーナスとしか書いていないがオノやクワの取り扱いにボーナスが入るならアリだと思って取ることにした。


スキルポイントは全部使ったが、newのマークがついているスキルの説明や、気になるスキルをリストアップしながらサンドイッチを頬張る。


全身を覆っていた強い倦怠感は徐々に薄らぎ、心地よい風と満腹感で眠気が非常に強くなってくる。


サンドイッチは少し残っていたが、それを脇に置きヒビキは少し睡魔に身を委ねることにした。






(…でこの獣人は… 警戒… 無防… 何考えてい…)



突然頭に響いてきた声にヒビキが目を覚ますと目の前には『白い大きな狼』がこっちを見つめていた。


ビクッとしてヒビキが目を覚まし、立ち上がると『白狼』はフウッとため息でもつくような仕草を見せる。


呆れたという感情をあらわにするような仕草と同時にヒビキの頭に(やっと起きたか、何やっているんだ?この大バカ者は…)と『声』が聞こえてくる。


「しまった!森の中は魔物がいなかったから、ついうっかり寝てた!!!」とヒビキが叫ぶと、


(ふん、ただ幸運な呑気者か。外縁の森にも魔物は少しでる。猪系や狼系の魔物に見つけられてたら、寝ながら死んでおったわ。)とまた声が聞こえてくる。


「え?猪の魔物とかいるの? 捕獲とかできるかな。」とヒビキが尋ねると、再び声がする。


(【ニュービーボア】という猪の魔物がまれに出現するぞ。 あやつの肉はおいし…なぜオレの言葉が聞こえているのだ?)


「え?え?この声ってそういえば、え?」


(オレの念話を聞き取れていると言うことか?おい、キサマ。オレの声が聞こえているのか?)


「う、うん。頭に響いているけど?」


(ふむ…狼系獣人の特殊スキルか? 何かスペシャルジョブについている狼獣人なのか?)


「いや、まだジョブも身につけて…ああ!【意思疎通】のスキルか!!」


(【意思疎通】スキルとは珍しいものをもっているな。それは念話が可能な知能がある生き物と会話ができるかなりレアなスキルだぞ。)


「そうなの?ラッキーだったな。これで牧場もやるやすくなりそうだ!」


(む?牧場とはすぐそばの「トガリ&マーサ牧場」のことか?)


「うん、俺が今回牧場を引き継ぐことになってね。名前はちょっと恥ずかしいから【グード牧場】って変えちゃったんだけどね。」


(ん!? グード牧場?? なぜその名前に? )

と狼が少し慌てたように聞いてくる。


「昔やってたゲームで可愛がってた子の名前なんだ。そういえばキミに名前はないの?」


(…そうか。オレに『今』名前はない。オレは魔物だぞ。 名前はテイムされるか、ネームドモンスターが持つ物だ。)少し寂しげにそう言う狼。


「そっかー。ならオレが名前をつけてあげようか?」

と言うと、(いらん。キサマなんぞにテイムされる気はない。)とつっけんどんに返されてしまった。


「残念だー 白くて綺麗だったから仲間になって欲しかったんだけど…。」と呟くと、


(だいたいキサマは危機感がなさすぎる。オレの縄張りに入っていたら噛み殺すところだぞ!)と怒ったように返事が返ってくる。


(ん?白狼…あ!! この木白い木か!!!!)

とようやく思い出したヒビキ。危機感がないと言われても確かに仕方がない。


「え?オレと戦うってこと…?」 恐る恐る聞いてみると、(まだギリギリ縄張り外だしな。これで許してやる。)といった瞬間、少し風が吹くとヒビキの脇に置いてあったはずのサンドイッチをいつの間にか口に咥えている。


(え?! 見えなかった?!)とヒビキが驚いていると


(次も幸運が続くと限らんからな? 気をつけておくんだぞ、ヒビキ。)と声が響き、白い狼は立ち去っていった。

お読みいただきありがとうございます。


もう王道というかテンプレだらけですが、暖かい目で許してください。 

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