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え?魔物飼えないの?

初LVアップまで10話以上かかる話あるーー?

「よし、オーリンにも認めてもらったことじゃし、次に進むぞ。まず、ファーマーギルドで出来ることからじゃ。オーリン説明してやってくれ。」とトガリがオーリンを急かす。


「はいはい、んじゃ説明するよ。まずファーマーギルド では【依頼】【販売】【購入】が出来る。 他のギルドでも基本的に同じことが出来るけど、内容はそのギルドによって違うからねぇ。

ファーマーギルド だけの【依頼】やファーマーギルド でしか売り買いが出来ない物があるのさ。」


「ふむふむ、【依頼】というのは、あそこの麦わらのお兄さんがいる掲示板で受けられるんですか?」


「そうそう、察しがいいね! あそこにファーマー達にお願いしたい【依頼】がある時に依頼票が貼られるから、それを受けてクエスト達成すれば報酬がもらえるよ。例えばHQのピーロットを50個納品とかね!」

とオーリンが説明すると、麦わらをかぶった戦士のおっさんがサムズアップを返してくれる。 お兄さん呼びが嬉しかったようだ。


「おおー! 依頼とか楽しそうですね! それでここに依頼品を持ってくれば依頼達成になるんですね!」


「そうだよ。 いい仕事をしていると掲示板を使わない個人依頼もくるからね! ヒビキの野菜が欲しいというお客さんがたくさんくるように頑張んな!」


「わかりました!種などは基本ここで買えるんですよね?」


「特別な作物などは売ってないけどねえ! 農作業用の道具や基本的な種はここで売っているよ! あと種とかだけじゃなくて作物自体も売っているからね。料理をしたい時に急にこんな作物が必要!って時はここにきな!」


「はい!後で種とか買わせてもらいます!あ、そうだ。魔物も確かここで買えるんですよね!?」


「そうだね!畜産用の基本的な魔物はここで買えるよ。特別な魔物などは自分で捕まえるしかないけどね。 ただ、今のヒビキにはちょっと魔物は売れないねぇ…」


「えええっ?!なんでですか?!」ガガーンとショックを受けるヒビキ。


「それはね…」深刻そうな顔のオーリン。


「なにかしてしまったんでしょうか…」不安そうなヒビキ。


「あんたのLVがあまりにも低いからだよ…。トガリ爺さんもなんで1Lvで連れてくるんだい。 少しくらい育ててやればいいのに。」と呆れ顔でオーリンがトガリに文句をいう。


(あ!! ゲーム初めてまだチュートリアルスライムしか倒してないや!)


「でもすぐ2にはなれるはずじゃよ。 ピーロットの収穫を少しさせたからの。あとは坊主の頑張り次第じゃろ。」と飄々として答えるトガリ。


はぁっとため息をついてオーリンがヒビキに

「ファーマーギルド で売れる魔物は最低10LV以上ないと言うことを聞いてくれないんだよ。 自分が倒して懐いた魔物は少しLV高くても言うこと聞いてくれたりするんだけどね。 とりあえず最初は農作業と採取、あと、この街の近くで狩りしてLVをあげるんだね。LV10になったらまたおいで! コッコなら飼えるから用意しておくよ!」と教えてくれた。


「わかりました。農作業でも上がるんですね。なら種を育てながら少し狩りしてみます。」


「防具や武器はワシの牧場にある農具を使ってもいいぞ?最初の頃しか使えんと思うがな。」

とトガリが言ってくれる。


「ありがとうございます!是非使わせてもらいます!では今日はジャロイモの種だけ買って帰りますね。」と言って、今あるお金で買えるだけジャロイモの種を買う。 


「毎度、10個有ればきっとこの依頼を受けられるよ?受けてみないかい?」とオーリンが依頼票を差し出してくる。


その紙には *ジャロイモを50個納品 報酬:10000シルバー 依頼主:レストラン【タリアーテ】

と書いてあった。


「受けます!」とヒビキが受け取ると

「それじゃ頑張んな!わからないことがあれば聞きに来るんだよ?」とオーリンがクエスト受託処理をしてくれる。


ヒビキの脳裡にピロリンと音が鳴り、クエストボードにクエストが受注される。


(そういえば、『牧場主の頑固ジジイ』クエストはいつクリアになるんだろう?)とヒビキが思った直後、トガリが「よし、もうこれで坊主も大丈夫じゃろ。 二年後また見に来るから頑張ってみるんじゃ。」と言ってフラーっとギルド の外に出て行ってしまう。


「あ、トガリさん。」お礼などを言う間も無く出て行ってしまったトガリに寂しい気持ちを抱いたのも束の間、ピロリンという音と一緒にLVが上がったというログが流れるのだった。



お読みいただき誠にありがとうございます。

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