新しい朝
早くヒロイン枠と可愛いペット枠を出したいのに話が進まない!! なんで頑固ジジイとずっとイチャイチャしているんだ! あと10話以内に出せたらいいなああ…(遠い目
トガリさんと一緒に料理を作り、食べながら野菜の事について教えてもらった。
作物は料理や調薬、鍛治(!?)などに使えるそうだ。
鍛治に使う場合は魔法薬に調合してからのほうが効果は高いが、いくつかの作物はそのままでも属性付与の触媒として使えるらしい。
青いニンジンはピーロットと言うらしくシャキシャキとした甘味の強いピーマンだった。
嫌いな人は大嫌いだろうなあと思いつつ、ピーロットとカウの肉という牛肉そっくりの肉でチンジャオロースを作る。
ただオイスターソースなどの複雑な調味料はないらしく、塩ダレベースになってしまった。
穀物は麦が主流だが、米も出回っているらしい。
普通に買うことができると教わり、安心する。
料理に関してもスキルやジョブがあるらしい。
魔物を餌付けすることも可能らしいので時間があれば色々やってみようと思う。
まず明日は畑の整理の仕方を習い、午後は一緒にファーマーギルドに行ってくれるらしい。
とりあえず今日は一回就寝することにして、トガリが今使っていない部屋で寝ることにする。
ゲーム内での就寝は、ベッドや寝具に横たわり眠るボタンを押すと時間設定ができる。時間を決めると直ぐに意識が暗くなり、寝坊は一切しないで朝起きられる仕組みだ。
ゲーム内で徹夜をしていても意識などに影響は出ないが、状態異常系のステータスマイナスバフがかかるので、こまめに寝ることが推奨されている。
また最後に寝たところと最後に訪れた神殿のどちらかがリスポーン場所になる。
ゲーム内での徹夜はステータスにマイナスだけで済むが、リアル時間でも体調不良時に接続や長時間のログインをしているとアラートが出てしまう。
アラートの時に自分からログアウトすれば問題ないが、無視しているとホームコンピュータによってバイタルチェックと強制ログアウトされてしまうので注意が必要だ。
まだ1日目なので問題ないだろうとヒビキはとりあえずベッドに横になり、眠るボタンを押すことにした。
とりあえず牧場の朝は早いイメージだったので6時にセットしてボタンを押す。
目覚めはアラームなどで起こされるのではなく、暗転した意識がふっと元通りになったら起きる時間という感じだった。
起き上がって居間にいくとトガリが既に起きて準備をしていた。
「すみません、起きるのが遅かったようで。」
と謝ると「なに長年の習慣で起きてただけさ。」
と言って、パンをテーブルに置いてくれる。
テーブルにはサラダと目玉焼き、パンと言ったザ・朝食セットが並んでいた。
「遠慮しないで食べてくれ。」とトガリが言うので「ありがとうございます。いただきます。」と言って食べ始める。
目玉焼きの色が青くて黄身(?)がとても大きい事を除けば一般的な味だった。 黄身のコクがとても強かったが。
「この卵はどの魔物の卵なんですか?」とヒビキが聞くと「それはコッコの卵だな。午後に行くファーマーギルドで見ることができるだろう。」と教えてくれた。
ヒビキが食べ終わったら一緒に畑に行く。
そこで野菜の手入れの基本を教わる。
基本的には水を撒く事と虫取りをすること、肥料を撒くことだけでいいようだ。
水は牧場にある泉の水を汲んでジョウロで撒けばいいらしい。
「あの水は精霊の加護があるからいい水だぞ」とトガリが教えてくれた。
マンドラコンはトガリさんが持っていくそうで、基本的な野菜の種をいくつかもらった。
まず一番最初はジャロイモという黒いイモを育てるのが簡単でいいらしい。
ピーロットは収穫の練習として全て収穫した。
収穫も簡単で実っている物を取れば収穫完了となる。ただ上位の作物は一筋縄ではいかないものもあるようで、収穫バサミなどが必要なようだ。
畑仕事の基礎を教えてもらい、一回家に戻って昼食にする。
昼食後は一緒にファーマーギルド に行くことになっとぃるので、ヒビキは期待に胸を膨らませながら昼食を取るのであった。
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