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始まりの時

読み専だったのですが、この情勢でつい書く事も始めてしまいました。完全初心者なのでお手柔らかにお願いいたします。お読みいただける方には最大の感謝を。


自分はゲームが大好きだ。

小さい頃から親が持っていたTVゲームに触れていたため、生活の一部のようにゲームで遊んでいた。


ゲームのジャンルはRPG、戦略ゲーム、シミュレーション系などを問わず全てのジャンルが好きだった。


そんなゲームが大好きなオレ【木下 響】は今日人生で一番ワクワクしながら荷物が届くのを待っている。


大学は自主休講して、家のチャイムが鳴るのを玄関でソワソワしながら待っている状態だ。


ピンポーン! 「INFINITY宅配び・・・」 


ガチャッ! 「はいっ!ありがとうございます!!!」 


配達員の人の少しビックリした顔に申し訳なく思いながら、衝動を抑えきれずに、ドアをあけ荷物を受け取り指紋認証を押す。


「すみません。待ちきれなくて!」と謝れば、

配達員の人も「今日のお届けは皆様同じ感じです。」と言って笑って去っていった。


少し大きめな箱を抱えてスキップしながらリビングに戻る。


箱を開けてみると、中には黒いヘッドマウントディスプレイと小さめの黒い箱が入っていた。


「これがアンリアルダイバー・・・!」


そう、ゲーマー達全ての夢であった【完全思考ダイブ型】のVRゲーム機なのだ。


今までVR分野はとても高度な発達を遂げてきたが、完全思考ダイブ型のVRに関しては主に医療用・軍事用で一部の大きなアミューズメント施設に導入されているぐらいだった。


それが遂に安全面のクリアと小型化に成功して家庭用のゲーム機として販売されたのだ。


当然販売に関しては、初期ロット数をかなり多めに用意しているにも関わらず、抽選倍率46倍という非常に

高い数字となっていた。


アンリアルダイバーの販売元である、INFINITY社の公式ページでしか販売されず、またネット犯罪規制法の為に製造番号に自分の身分証の登録が必要な為、転売もできない状態だ。


つまり抽選に当たるしか入手方法がないのだ。


今はまだ出来るゲームは一つだけ。


ただそのゲームはINFINITY社曰く、

【異世界で生活を】

という自由度を誇り、このゲームだけで一生満足できると謳っている。


そのゲームが【オール•クリエーション•オンライン】という名前だ。


掲示板やSNSなどでは【オルクリ難民】という言葉が出来るくらい今世界で話題になっている。


またアンリアルダイバーに思考チャットシステムを応用した翻訳機能も組み込まれている為、

全世界のプレイヤーが参加出来る。


サーバーは建物を丸々一個使った超巨大サーバーでラグは一切なく、INFINITY社は今後全世界の人口がプレイしても問題無いと豪語している。


ゲーム内では時差の問題などをなくす為、体感時間の加速システムが組み込まれ大体1時間が半日くらいに加速されるようになっているらしい。


一時期、体感時間加速は脳と体のバランスを崩すと言われ危惧されていたが、ログアウトの際に体験した内容は映画を見たように整理されて記憶される為、問題がないと言われるようになった。


ただやはり人間としての生理機能は止められない為、

アンリアルダイバーはマンションに設置されているホームコンピュータとリンクさせ、セキュリティや空腹、生理機能などについてはアラームや強制ログオフなどがされるようになっている。


丁寧に梱包を解き、セッティングをしていく。


椅子に深く座ってプレイするか、寝て使用する事を想定している為、今後専用ベッドやゲーミングチェア形式のダイバーも販売されるそうだが、今はこのヘッドマウントタイプのみとなる。


ただヘッドマウントをつけて寝ると頭を圧迫してしまう為、専用のクッションが付いているのが少しおかしい。


ゲームのオープン自体は明日の正午だが、キャラメイキングだけ先にできるようになっている。


また、キャラメイクも種族やスキル、顔など非常に多くの項目が設定でき、ベータテスターの中には5日ほどキャラメイクに費やしたという猛者もいるそうだ。

ちなみにベータテスト期間は10日だったので半分費やしていると掲示板で冗談のような本当の話として流れていた。


ただ時間感覚に関しては圧縮されるので問題はないが、リアルに戻ってきた際に身体感覚に問題が出てしまうため、極端な体格変更や性別変更はできないようになっている。 


とりあえず自分はキャラメイクにはあまり拘らないタイプだが、スキルを見たくて今からログインする事にした。




お読みいただきありがとうございます。

拙い文章ですが、これからもなにとぞよろしくお願いいたします。

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