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2:スキンシップ好きな太陽

やっぱりグダグダじゃないか(激怒)



「ご主人様、発言することをお許し頂けますか」


「もちろんいいよ。後、次からはそういう風に許可求めたりするの禁止ね」


 心無しか彼女の表情は苦々しげに歪んで見えた。どうやら、そういう口調は好ましくないらしい。


「ご主人様は、私のことをどのように扱うおつもりなのでしょうか」


 首輪を外すという行為はつまり、奴隷解放を意味する。

 彼女は私を自由の身にするつもりなのか、それともただ単に首輪が見苦しかったから取り除いただけなのか。


「少なくとも、私はあなたにひどいことするつもりないよ」


「はぁ」


 煮え切らない返事だ、と思った。

 それはつまり、いくらでも曲解して私を陥れられるという意味なのではないかと深読みしてしまう程度には、私も性根が捻くれてしまっている。

 生まれてこのかた、見返りのない善意を信じられた試しがない。何かしら彼女にも利点のある関係なのだろうとさらに疑いを深めていく。

 少なくとも、ひどいことをしないという言葉には多少信憑性があるだろう。

 首輪か鞭に縛られていない奴隷など存在しない。命令が命令になり得ないからだ。

 見たところご主人様は鞭もお仕置きの道具も持っていない。首輪の代わりに体に苦痛を与えて言うことを聞かせようとしているわけではなさそうだった。


「ひとまずそれはおいておくとして。とりあえずお風呂入って綺麗になろうか」


「……私が入るのですか?」


「もちろん。女の子なのに髪の毛の手入れとかできないの、嫌でしょ」


「女、の子? え、えっと……ど、どういう意味でしょうか……?」


 そのように呼ばれたのははたしていつ以来……いや、そもそもそんな機会はあっただろうか。

 困惑する私。それを見て、理解を補助するように彼女は付け足した。


「そのまんまの意味だよ? だってあなたは、奴隷だとかそういう立場以前に、一人の女の子なんだもん。せっかくそんな綺麗な顔してるんだから、そのままじゃ勿体無いよ?」


 笑いながら、さも当然のように言ってのける。

 私は不思議で仕方がなかった。

 彼女のこの明るい態度も、私へ向けてくれる笑顔も、気遣いも。

 こんな、悪目立ちするばかりで、化け物のような容姿に『綺麗』と称する感性も。

 だから、つい漏らしてしまった。


「変わってらっしゃいますね……」


 そこで、ハッとする。

 主人へ変わっているなどと口走ってしまった––––そんなもの、主を異端だと罵っているのと同義ではないか。


「ぁ……も、申し訳ございませんっ……決してご主人様を馬鹿にした訳ではっ」


 『口は災いの元』と言う。

 私はエルフの先祖返り。父母は普通の人間だったのに、私はエルフの長い耳と、銀色の髪、それから琥珀色の不気味に輝く瞳を持って生まれた。

 両親には、おおよそ愛情と呼べるものを与えられた覚えがない。いや、生まれてからのほんの数年なら、あるいは。

 いつも疎ましげに見据えられ、いかに機嫌を損ねて頬を打たれないようにするか必死に思考するのがその日その日の私の生命線だった。

 愛されていないからと、やさぐれてはいられなかった。反抗は暴力に直結する。だから、良い子でいようと努めるしかなかった。捻くれて、ねじ曲がる暇もなかった。いつの間にか、内面はこんなにも捻くれた物の見方をするようになってしまったけれど。

 いつしかそんな努力の様すら煩わしく思えたのか、私は親戚へと預けられ――――否、捨てられた。



 その後も少しその家の人間の気に障ることを言えば、その時点で手が出た。蹴られもした。

 『化物が人間を真似るな』と。

 そして最後には他所へ捨てられる。それが一連の流れ。

 そのうちその存在自体すら無かったことにされて、やがて行き着いた親族かどうかももはやわからない怪しい人間に奴隷として売られた。

 頬を打つ拳の強かな音、痛みも。傷つけることに酔った足蹴も。

 痛くて辛いのは、もう嫌だった。

 少しの失言で大きな怒りを買う。それを私は、身をもって知っている。知りたくもなかったのに。

 とにかく今のは、そういった類いの発言だった。

 だから、


「そんなに怯えないで。大丈夫、何もしないよ」


 安心させるように、彼女が私の頭を撫で始めたのが不思議でならなかった。


「ふぇ……」


 少し身構えていたところへ向けられる表情に、拍子抜けしてしまう。

 今私は、多分おそらく相当に、間の抜けた顔をしていることだろう。

 気が抜けてぼーっとしていたその瞬間を狙ったのか否か、若干強く引き寄せられ、抱きすくめられた。


「ふきゅっ」


「そんなに怖がられたら悲しいよ。笑って」


 ご主人様よりだいぶ背が小さいから、胸部に顔を押し付けるという構図になってしまっている。

 ––––無茶言わないで……息できない、豊満な膨らみが、くる、じ、ぃ……。


「変わり者だって自覚はあるよ。こっちの人たち(・・・・・・・)とは、あんまりソリが合わないし、ね。別に、変なところあったらどんどん指摘してくれて構わないよ。現地人のご意見お待ちしています。––––だから、怯えないで……?」


 囁きかけて、落ち着かせるのが目的だったらしい。

 すぐに解放してくれたけれど、私の心臓はバクバクと力強く脈打ったままだった。

 見ればご主人様も照れ笑いしていて、それが一層私の心臓を暴走させた。……なんだろう。


「えへへ、役得」


「は、はい……?」


 本当に、よく笑顔を浮かべる人だ。

 私を安心させようしてくれているのが伝わってくる、そんなあったかい顔。

 少なくとも、初めて訪れた場所で、愛想程度に向けられるうっすぺらな顔とは違くて。

 思えば、ずっとそうだった。

 奴隷商の元で私を購入した時も、屋敷への道のりの中で手を引いてくれた時も、首輪を外してくれた時も、怯えた私を撫でてくれたついさっきも。

 彼女はずっと歩み寄ってくれていた。私が、ただ過去の経験から尻込みして、拒絶していただけで。


「まぁ何よりこの屋敷で暮らす以上、あなたはもう、私の家族みたいなものなのです。そんなに縮こまらないでほしいな」


 深読みしていたことを嘲笑うように、するりと聞き捨てならない肩書きが私の身に追加された。


「家族、ですか?」


「ちょっと語弊はあるけどね。あなたにはこれから、この家で普通に暮らしながら、私の代わりに家事をやってほしいんだ」


「普通に……暮らす……」


「あ、もちろん衣食住完備で、絶対ひどい思いはさせません!」


 なんだそれは、天国か……?

 普通に生きる、それは、既に私の諦めた幸せの一つで。

 それが、叶う?

 罠かもしれない。けれど、警戒心が解けていくようだった。


「私は、奴隷じゃないんですか」


「そうだよ」


「衣食住完備なんですか……?」


「そうだよ」


 もしかしたら私は、良い人に買ってもらえたのかもしれないと、肩の力がスルリと抜けていくのを感じた。


「それじゃあお風呂、入ろっか! お湯溜めてくるねー」


 トテトテと駆けて行く様を見ていると、彼女の内面の無邪気さが垣間見えた気がした。

 太陽みたいな人だ、スキンシップ好きの。


****


「わぁ……すごい、ツルツルだぁ」


 汚れと垢に塗れた枯れ木のような体は、元々白かった肌が洗われて綺麗になったことにより、もはや不健康で生気を感じないくらいに真っ白になっていた。エルフ本来の肌色だ。


「しかもすべすべだぁ……えへへ、自分の体じゃないみたい」


 他人の目がないからか、つい柄にもなくはしゃいでしまう。

 湯浴みなんて本当に久しぶりだった。だから興奮してしまうのも仕方ないと自分で自分に言い訳してみる。

 蛇口には魔道具が用いられているようで、流れ出る水はさも当然のように湯気を上げている。


「これくらいかな……くさくない、よね」


 腕に鼻を押し当て、すんすんとにおいを嗅いでみると花の香りがした。大丈夫そう。

 洗い残しなく真っ白な肌を見れば、忌み嫌っていた色のはずなのに、少しばかり嬉しくなってしまう。

 ––––至る所にある古傷、生傷が視界に入っても、気にならないくらいには。


「ふあぁぁあぁぁ……」


 湯船に張られた温水の中は、浸かれば声を出さずにはいられないほどの極楽だった。

 ちょっぴり傷に沁みるけど、心にも沁みて心身ともにポカポカだ。


「ふぅ……気持ちいいなぁ……」


 黄色くて小さな鳥の玩具が目の前にぷかぷかと浮かんでいる。ご主人様が入れたのだろう。見ていると頰が緩んだ。

 奴隷(扱いが曖昧なのでそう名乗っていいかもわからないけれど)には少しどころか、異常だとすら思えるくらいの好待遇だった。


「優しそうなご主人様……あのまま、ずっと優しくしてくれたらいいのに」


 でもやっぱりあのご主人様も、今までの主たちと同じで何か企んでいるのではないかと思う。疑ぐり深いを超えてもはや意地になっている気がしないでもないけれど。

 だって見返りなく奴隷に優しくするなんて正気の沙汰とは思えないから。


「考えすぎ……なのかな。……それとも」


 ザバァと大仰な水音を上げながら、湯船を出る。名残惜しいが、あまり待たせてはご主人様の気分を害してしまうかもしれない。

 浴室を抜け、脱衣場へ戻るといつの間にか、着ていた布きれと交換で綺麗な下着と給仕服が置かれていた。見るからに質がいい……これ、絶対高い奴だ。

 気が引けながらも、他に着るものがないため、渋々袖を通す。

 白と黒を基調としたそれを着用すると、優しい花の匂いがした。

 少しダボついていたけれど、全身を優しく包み込まれているようで、それが妙に安心感を込み上げさせた。


****


「あ、おかえりぃ……どう? お風呂きもちよかったか……な……?」


 ほとんど拭き取ったが、若干水気を残した髪は、不躾に伸びきった前髪だけを借りたゴムで一旦纏めて、後ろはそのまま垂らしている。

 心なしか長髪は久方ぶりの手入れに喜んでいるようで、ふわりとした懐かしい毛質を僅かながらに取り戻していた。

 ご主人様は『居間で待ってるね』と残していたため、私は屋敷の中をさまようことなく彼女の元へとたどり着けた。

 そして入室した私を見た彼女は、何故か固まってしまった。


「あ、あの……ご、ご主人さま……?」


 なんで急に黙り込むの? 沈黙が場を支配する。

 何か、いけないことをしてしまった……?


「……す、すす」


「煤?」


 次の瞬間に底ぬけて明るい声が、変わって居間を支配したため、今度は私が固まってしまった。


「––––すごいよぉっ!」


「は?」


「ホントにメイドさんみたいっ! すごい似合ってるっ! 可愛いっ!服にお金かけてよかったっ!」


 何を思ったか私を褒めに褒めながら、ご主人様は飛びついてきた。


「へぁっ!? わっ、おやめくださいっ、私に触れたらご主人様が汚れてしまいますっ」


「汚れないよぉっ、綺麗だよっ! 可愛いよっ!」


「かっ……かわっ?」


 そんな言葉、生まれて初めて言われた気がした。


「そうだよっ、鏡見た? すっごいかわいいんだから」


 「こっちこっち」と私を押しながら隣室へ移動して、ご主人様は壁に設置された大きな姿見に、私を映した。

 長く尖った耳が忌まわしい。生物が自然に作り出した色とは思えないほど鮮やかな長髪が憎らしい。

 そんな憎悪の象徴は、その身に白と黒の――――後になってご主人様に教えてもらった名称だが――――エプロンドレスを纏っている。

 まぎれもない私自身で、心を焼け落ちるほど恨みの炎で燃やしたエルフの姿だった。

 こんな姿でなかったなら、私は――――。


「ね? かわいいでしょ」


「……私は、そうは思いません」


 普段ならビクついて口に出来なかったであろう抗議の音は、即座について出た。


「だって、エルフなんですよ。人々の差別の対象で、価値観も違う長寿種の。私は、そんな奴らの外側だけを受け継いだ、人にもエルフになれない半端者なんです。こんな耳も、こんな髪も、全部全部、気持ち悪いものでしかないんです……!」


 胸の中で燻っていたものを吐き出すように、私はまくし立てた。

 こんな顔じゃなかったら、なんて『もしも』があり得るなら。

 私は迷わずこの人生をかなぐり捨てて、そちらに飛びつくに違いない。

 両親に愛されて、不自由はあっても、ささやかな幸せに囲まれた生活。

 ないものねだりでも、この上なく魅力的なIFであると思うのだ。


「気持ち悪くない」


「え……?」


「気持ち悪くなんかないもん。綺麗で可愛いと思う。私は好きだよ」


「え?………………ふぁっ!!?」


「でも多分、今私がどんなに強く言ってもあなたは信じてくれないだろうから、これ以上は何も言わない」


「あ……あぁ……」


「これからずっと、行動で示してあげる。辛い記憶なんて全部上書きされちゃうくらい幸せにしてやるんだからね。だから、やめてほしいことはハッキリ言ってほしいし、してほしいこともハッキリ言ってほしい。あなたには、絶対幸せになってほしいから」


 先程まで笑っていたのが嘘のように、笑みの気配が微塵もない真剣な目つき、締め切られた口。


「どうして、そこまでしてくださるんですか。私はただの奴隷で、エルフで……。……同情、でしょうか」


 金持ちの道楽か。境遇を憐れんで、気紛れに私を買ったのか。そして、飽きたら捨てるつもりなのか。


「どうかな、もしかしたらそうかも。可哀想だから、なんて偽善者ぶってるのかな」


 ははは、と小さく笑う。少しだけ気まずげだった。


「でもね、励ましとか関係なくね、いま言ったことは全部私の思ってる本心で、これから実行したいことだから。なんか考えがまとまらないけど、だから、えぇと、つまりね……?」


 おほん、とワザとらしく咳を一つ。


「これからは外のことなんて気にしないで、ここで美味しくてあったかいご飯と、ぴっかぴかに掃除された廊下と部屋を準備して、仕事から帰ってくるたび『おかえりなさい』ってそう言ってくれたら、私はすっごいうれしいです」


 ――――わからない。

 わからない。わからない。わからない。

 はじける笑顔がまぶしすぎて、目を細めそうになる。

 ドクン、ドクンとこれまで体験したことがないほど鼓動が強く、そして大きく高鳴った。

 どうして、一体、何故。

 なんで、私なんかの為に。

 なんで、そんなに優しくしてくれるの––––。

 真意が知りたくて、私は彼女の瞳を強く見つめ続けた。

 やがては観念したように、視線を逸らして彼女は苦笑した。


「……独りが、寂しかったんだ」


 話が跳躍した気がした。けれど、彼女なりの関連性があるのだろうから、口は出さない。


「天涯孤独になっちゃって、国にも帰れなくなっちゃうし。司祭さんは無責任だし……無駄に屋敷は大きくて、そこに一人で住むとなると、あぁ、やっぱり家族もクラスメイトもいないんだなって、また寂しくなって」


 何を言っているのか半分も理解できない。でも、暗くて辛い事なんだということは、伝わってくる。


「でも、いつもご主人様は、笑っていらっしゃいます」


「だって、あなたに会えたから」


「私……?」


 うん、と短く肯定された。


「あなたは、私なんかが落ち込んでじゃ烏滸がましいくらいに深いところにいたのに、それでも今を変えたいって気持ちがあって。……すごいなぁって思った」


「……」


「助けたいって、そう思ったんだ。それで、この子を幸せにしてあげたら、どれだけいい顔で笑ってくれるのかなって。すっごく可愛いんだろうなって。そしたら私も、寂しく無くなるのかなって」


 檻の中の私は人生を悲観して、どうしようもないところまで堕ちていた。今だってそう変わりはしない。

 それを見て、嫌悪感は抱かなかったのか。汚らしいと、貶したくはならなかったのか。

 嫌悪ではなく、幸せにしてあげたいなどと、そんなの、馬鹿げてる。

 すっごく……変なの。


「あ、初めて笑ったね」


「へ、ぇ……?」


 私は今、笑っているのか?

 口元に手を当てる。確かに両端が僅かに吊り上っている。

 微笑にも届かないが、それはまぎれもない笑顔だった。


「やっぱり、笑顔が一番可愛い」


 もはや当たり前のように頭を撫でてくる。何故か顔が熱くなって、私は言い返した。


「……笑顔なら、ご主人様の方がっ、その……似合って、います……」


「あはは、ありがと。嬉しいな」


 ……スルーされた。

 最後に笑った日のことを、もう覚えてはいない。

 辛くて痛くて苦しかった毎日だ。

 もしそれを、もう思い出さなくていいのなら。

 もう過去のことだと切り捨てて、前だけを見て日々を歩めるのなら––––。


「––––幸せに、なりた、かったんです」


 ただ、愛して、愛されたかった。


「過去形じゃないよ。あなたはこれから幸せになれるんだから」


 売られるまでは、まだ明日というものに希望を持てた。

 明日になったらきっと今日よりいいことがある。エルフの先祖返りとしてじゃない、私自身を見てくれる人に、きっと出会えるから、と。


「奴隷の身で、それを願ってもいいのでしょうか」


 奴隷になった時点で、そんなものは幻想だったと、もはや希望も絶望も抱かなくなった。

 ただただ、痛いから打たれたくないなと、そう考えるだけの毎日になった。

 変えたくても、変える力がなくて。


「私の家族はもう奴隷じゃないよ」

 

 ––––そんなこと言われたら、あなたのことを信じられないわけないじゃないか。


 

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