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敵は小説  作者: 雪猫
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プロローグ

 血の惨状警察官が何人も倒れている足に付いている血は現実の物でありその状況に震えだす、まさか俺の作った物がこんな事件を引き起こすとは夢にも思わなかった。


 そうあれは1ヶ月前に遡る、俺は福島市内のボロアパートで暮らしていて低収入の落ちこぼれだった、今日も朝ご飯を食べアルバイトに行こうとした瞬間玄関のチャイムが鳴る。

 「すみません優希(ゆき)さんいますか?」


 扉を開けると知らない顔の黒い制服を着た女が立っていた。

 「あのどちら様ですか?優希は俺ですが」


 女はすぐに持っている写真から確認をすると懐から殺虫剤のような缶を取り出すと、いきなり俺の顔にかけてきた。いきなりの事で俺は動転するのだがすぐに身動きが取れなくなり気を失う事になる。


 起きた時にはベッドの上だった部屋には机と椅子があり二つ扉があった開くと中はトイレでもう一つは閉じていた、全部の物が真っ白に統一されておりなにか目がチカチカした。


 何分か机にある椅子に座っていると閉じていた扉が開く、髭面の男とあの女だ。

 「あのすみません何でこんな事をするんですか?もしかして誘拐犯なんですか?」


 不安になりながら、体を震わせて尋ねると女の方が俺に掴み掛かり、

 「ごちゃごちゃ五月蝿いのよ犯罪者が!!」


 「少し待ちたまえすぐに決断を下すのは彼の話を聞いても遅くはないだろう」


 女の目は、ものすごく血走っていたそれを落ち着いた髭面の男が肩を叩きなだめる。

 「驚いているところすまないね自己紹介をするね、私は公安部所属の木本と言います君の現状を言って置こうと思う、君は殺人犯と国家転覆罪の容疑が掛かっている」


 「え?はい?」


 髭面の男は目の前に座ると状況を説明し出すが、俺は目を点にするしかなかった、

 「3日前私達はある男を追っていた捕まえられるとこまでいったのだが消息がそこで消えてしまう事になる」


 「何か起こったんですか?」


 木本は頷き話を続ける、俺は震えながらも尋ねてみた。

 「追っていた者達が一人を除いて全滅してしまった」


 「ちょっと待ってください俺との接点がまるで見えて来ないんですが?3日前だと会社にいたはずですし」


 「わかっているよそれはこちらでも確認はしたよ」


 俺は話が見えて来なく立ちながら必死で訴えるが落ち着きながら木本は喋る、

「だが生き残っている一人の証言を聞いたら驚く事がわかった、君はたしか小説を書いているよね?」


 「書いていましたがハッキングをされてデータは無くなりましたそれとこの話とどう関係しているんですか?」


 俺はもう我慢の限界だった何だこの茶番はとさえ思ったので椅子に座りながらイライラしながら喋った、

 「その中に敵キャラクターを作ったネタ帳みたいな物も入っていたんだよね?」


 2ヶ月前にやっと6年も掛けて完成した敵のキャラクター表1話1人を出そうと考えていたのにハッキングされてパソコンを壊されてものすごく怒った事を思い出す。

 「はい100人の敵キャラの設定や名前まで細かくやって完成したのに無くなってしまったんです」


 「それを元にした話を1話だけ書いてそのままサイトに乗せたんだよね?」


 木本は確認をすると俺は頷く、

 「あれは盗まれる前の晩でしたからねこれからどんどん書いて行こうと思った矢先に夢はついえてしまったんです」


 「もしその設定したキャラクターが人を殺してたらどうする?」


 そうあのデータさえあればもっと書けたのにと思ってしまうが木本が驚く事を喋りだす、俺は言っている意味を理解出来なかった、

 「敵は未知の戦い方をし私達を圧倒しただが一人君の小説を読んだ者は助かったなぜだかわかるかい?そうその1話には敵の対処法が細かく書いてあったからだ」


 衝撃でしかなかった俺の書いていた敵のキャラクターが人を殺しているなんて、

 「私達の考えでは君が背後で糸を引いている者だと思っている正直に話して貰えると嬉しいのだが……」


 「課長こういうやつは何をいっても吐きはしませんよ私が拷問するので任せて貰えませんか」


 女性が急に喋り出す、俺は怖くなってしまって中々口を開けない、急に体が震えだし涙が出てくる。

 「俺は何も知りません本当です信じてください」


 「めそめそ泣くんじゃないお前のせいで私の――――」


 泣き始めると急に女に胸倉を捕まれる、木本が立ち上がり加藤という女を取り押さえる。

 「加藤くんやめたまえ辞めないと捜査から外す事も考えてるよ」


 「わかりました課長すみません」


 俺は女に捕まれるのを開放されると泣き崩れてしまった、あまり五月蝿かったのか二人は一旦部屋を出てしまった。ベットに篭って泣いて寝てしまったのか時間は結構立っていると思う。


 急に扉は開かれると木本は焦った様に俺を起こしてくる、

 「優希くんすまないが我々と一緒に来てくれないか?」


 「何かあったんですか?」


 冷や汗をかきながら木本は頷くと、

 「テロ予告の後にビルが爆発した捜査員を派遣したのだが重傷者が多いその敵は見たことのない技を見せて翻弄したみたいなんだ君が設定した敵なら君の知識で倒せるかもしれない、やつはこう名乗っていた№2ボマードラゴン」


 その名前には聞き覚えがあった次の話に出そうとしていたボスモンスターの名前だった。手錠を掛けられ部屋を移動すると作戦会議室の部屋に通された。

 みんな俺の事をものすごく睨んでくる、一人の男が、

 「課長誰ですか?その男は?」


 「この子が佐藤 優希くんだ」


 みんなからどよめきが起こる、

 「課長まだその子が安全だってわかってないですよね?」


 気弱そうな眼鏡娘が怯えるように話す、

 「俺の考えではこの子はシロだな理由は感だが……」


 「課長がそういうなら俺はいいっすよ安藤だ、よろしくな」


 元気のいい金髪の青年が立ち上がり自己紹介をする。美人の女性がこちらに近づいてきた、

 「私の名前は桑原よ、よろしくね」


 機嫌が悪いのかタバコを吸いながら顔に傷がある男も挨拶をする、

 「安斎だ」


 「私は雨霧(あまぎり)です、よろしくです」


 さっきの気弱そうな人が自己紹介をする。

 「そういや加藤はどうした?」


 「現場に行ってきて、そろそろ戻ってくるはずです」


 課長に言われて雨霧が喋る、

 「屑やろうなんであんたがここにいるわけ両手を挙げて膝を落としなさい」


 後ろから硬い物を押し付けられて、ビクッとしてしまう。

 「加藤くん銃を下ろしなさい彼には協力して貰う事にした」


 「何でですかこの人殺し野郎は私の大事な――」


 「撃った瞬間君は、嫌っている犯罪者になるそれでもいいなら引き金を引きたまえ」


 「わかりました」


 撃ってもいいと言っている木本にはびっくりして漏らしそうになるが、加藤は銃を下ろすが俺をにらめつけてくる。

 「それで現場はどんな感じでしたか?」


 「ひどいものです死傷者数は全員で144人内死亡者は31人でした」


 加藤は話している最中握り拳を力強く締めていた。

 「犯人の情報はなにかないのですか?」


 「まだ何もわかっていない状況です」


 話を終えるとかなり悔しいのか少し涙目になっていた。

 「優希くん君の出番だボマードラゴンの事を詳しく教えてくれないか?」


 「教えたいのは山々なんですが俺も忘れようとしてた事ですから部分的にしか覚えてないですがそれでもいいですか?」


 「その少しの情報でも私達は手から口が出るほど欲しい情報なんだよ」


 そういわれても俺が書こうとした小説はMMORPGを元にした作品だ生息地はたしか、

 「性別は♂で生息地は高い山の上、火薬が大好物でそれに釣られていくしか覚えがないですね」


 「男性で高いビルが好きで火薬類が売っているお店によく来る、あと何か情報はないのかな?年齢とか」


 「年齢は設定していなかったはずですねあとはLVとかどういうギミックにするとかで……」


 桑原という女性は俺の言葉をどんどんプロファイリングっぽく変換していく、

 「レベルはどれくらいに設定していたか覚えている?」


 「たしか33ですね」


 「課長33歳で男性火薬類が好きで自衛隊に所属していた者をピックアップしてくれませんか?」

 課長は頷くとすぐに電話を掛ける、

 「情報を探してみた結果一人が検索に引っかかったぞ名前は荻谷功(おぎたにつとむ)33歳、25歳の時に自衛隊爆破部に在籍した事になっている住んでいる場所は東京杉並区のアパートと書いてあるすぐに現場に急行してもらう安斎と雨霧・桑原と安藤すぐに向かってくれ」


 4人は敬礼をして了解しましたというとすぐに会議室から出て行った。

 「待ってください課長私はお留守番ですか?」


 「行って貰うが佐藤くんとコンビを組んで貰うそれが嫌なら出なくていい」


 加藤は急にそんな事を言われて唖然としたのか何秒か動かなかった。

 「なんでこんなやつとコンビなんですかただのお守りじゃないですか」


 「ちょっと待ってくださいここは福島県じゃないんですか?あと俺仕事があるのですぐ帰りたいのですが」


 「佐藤くんそれなら心配はいらない会社とご家族の方には連絡をさせてもらっているから安心して貰って構わない」


 加藤は俺を睨みながら指差すそういう問題じゃなくて俺が次に言うのを加藤が遮る、

 「だったら雨ちゃんと私交換してくださいよあの子だったらこいつとも仲良く出来るでしょうし」


 「加藤くんそういう事で君をコンビに選んだわけじゃない佐藤くんが考えているキャラクターが犯罪を起こしているんだ一番早く犯人と出会う確立が高いのは君達だと思うよそれに公安部のエースと言われている君だったら一人でも犯人と戦えるだろうだが雨霧くんは弱いだから君を選んだんだが駄目だったかな?」


 そこまで言われると加藤という女性は嬉しいのか渋々わかりましたと言った。

 「ではお二人さん検討を祈る」


 手をふりふりして課長室に行く、勝手に決められてただただ呆然とするしかなかった。

 「あのよろしくお願いします加藤さん」


 握手をしようと右手を出すと払いのけられた、

 「馴れ合いとかいらないでしょあたしはあんたを絶対に許してはいない変な行動したら撃ち殺すからね」


 そういわれると男だけど涙がぽろぽろ出てくる。

 「おいおい男なんだからそれくらいで泣かないでよね」


 言われるが涙が止まる事はなかった基本へたれの俺がこんな熱血糞女のコンビとかつらすぎる、

 「はぁ仕方ないわねわかったわよ私が悪かったからそんなに泣かないでよ」


 涙が止まるのは30分も掛かった、泣いている間加藤に連れられて車の助手席に乗る。外は寒かったまだ冬だったのだ。

 「涙は止まったわねまったくそこまで泣き虫だったとは思いもしなかったわ」


 「すみません基本へたれな物で……」


 「こらこらまた泣かないの」


 あそこまできつかった女性が涙を流している俺をものすごく心配していた。

 「よくそんな泣き虫で生きてこられたわね」


 「会社でも役に立てないので怒られてやっているんですが涙が止まらなくやっているんです」


 「はぁこれじゃ完全にガキのお守りじゃないの」


 加藤は溜息を付きながら運転をしている。現場に到着するとアパート周りには何台のパトカーが来ていた。

 「安藤さん何か進展はありましたか?」


 「おー加藤かまだ何の進展もねえなあれ優希が何でこんなとこにいるの?」


 「貴方さっきの課長の話聞いてなかったの協力して貰うって言ってなかっただから加藤と組まされたそうでしょう?」


 「だいたいそんな感じであっています」


 加藤は金髪の男に尋ねると、安藤が元気のいいように話す横でやれやれと桑原が飽きれている。

 「じゃあ正式の仲間になったわけだよろしくな後で美味しいラーメン屋に連れて行ってやるよ」


 金髪年下の子に元気付けられる、

 「第2の犯行予告が来たわよ火薬を取り扱っているビルは30以上はあるわ何かいい情報ないかしら?」

 俺は考えた、このキャラクターはたしか夏祭りの時に考え付いたモンスターだった何を見て思いついたのだろうか、

 「もしかして花火……」


 「花火店は第一の犯行の場所でもあった場所ですね」


 「今は冬だから花火の専門に扱っている店だとすると場所は限られるわね」


 すぐに1箇所だけ見つかるすぐに4人は急行する事になった。

 「おいおい来たのはいいけどよどうやって探すんだ」


 「第1の事件で犯人は爆発させてビルを崩すようにしている感じでした。だから重点的に下を探せば見つかると思います」


 俺も行こうとすると、

 「あんたはここでお留守番皆さんいきましょう」


 3人は現場に向かった車の中には、色々な武器がありびっくりした。スタンガン銃や警棒があり少し触りながら見ていると明らかに目がおかしいぎらぎらした男が車を横切りビルの中に入っていく、俺は気になりスタンガン銃と警棒を持ち車から降りその男に付いて行く事にした。


 駐車場あたりでその男は警備員に止められていたが急にその警備員達はうつ伏せになりながら倒れると奥に進んでいった。

 近くにいって警備員さんを起こそうとすると叫びたくなった、警備員さんの顔は見事に焼けており死んでいたのだ。


 もしかすると俺が考えたギミック1なのかもしれないと思っていると男は鞄から爆弾らしき者を取り出し車の下に仕掛けているみたいだった。突撃しようとすると足が震えるが勇気を出して一歩踏み出しながらスタンガン銃を男に向け喋りだす、

 「おいお前、公安警察のものだ両手を握りながら目を閉じてこちらを向きなさい」


 「ほお私を見つけるとは公安も馬鹿ではないのだね」


 普通に男は立ち上がると右手をピストルのように俺に向けて目が俺の心臓をロックオンする、俺は3秒後に横にジャンプすると後ろにあった車の真ん中に穴が開いた。

 「ここまで驚いた事はないよ私の能力を知っているのかね?」


 殺したと確信があったのか男は驚いていた俺は物陰に隠れながら言った。

 「俺が考えたものだからな能力名はガスアイ手に仕込んだガスを空気状に出して目で自由にガスを操れる能力それに加えてガスは特別な者で当たった物はすぐに燃え尽きるだろ?」


 「お前が作っただとフフフハハハやっと見つけましたよ長かった貴方を探すために私は爆発を起こしたのですから私は秘密結社の人間でね№100に命令を受けて貴方を探しておりましたさあ私達と一緒にいきましょう」


 笑いながら俺を見つめてくると俺に近づいてくる頭は混乱していた100番が俺を探している何でだ俺にはわからなかった。だが一つ言える、

 「ふざけるな俺は絶対に行かない」


 「そういうと思っていました仕方ないですね両手両足焼いて無理やり連れて行くしかないですね」


 撃つ構えをすると、横から急に銃撃が聞こえる、

 「犯罪者やっとみつけたわよ」


 加藤・桑原・安藤が駆けつけてくれたみたいだった。

 「雑魚が何匹集まろうが私の敵ではありませんよ」


 撃った弾は全部何かしらの力で防がれている感じだった。

 「あんたお留守番って言ったのに何で来たのよまあいいけどあとは私達に任せときなさい」


 「待ってくださいあいつの能力の説明をさせてください」


 3人は俺の話を真剣に聞くと行動に移した。

 「一つ目の能力はそんな感じなんですがもう一つの能力はガスを使って当たるところを防御しているんですでもそれには限界があって持って5分ですね、ですが回復するのも早いです1分で次の防御時間が始まってしまうんです」


 「そこまで聞ければ今3分は撃っているはずよあと2分稼げばなんとかいけるわ」


 加藤は腰のサバイバルナイフを加え銃を2本両手に持つと相手にじくざくになりながら突っ込んだ、桑原と安藤は必死にサポートをする。

 「無駄ですよ私の防御には誰も勝てません早く丸焼きになりなさい」


 5分が立ったので銃撃戦は辞めたそうなぜなら加藤に当たるからだ加藤は加えていたナイフで相手を刺そうとするが、相手も格闘のプロで中々当たらないそうこうしているうちに40秒が過ぎてナイフをやけくそになりながらも相手に投げるが相手はそれを取ってしまうそろそろの時間に相手は笑っていたがすぐに顔は歪む事になる急に加藤が下に下がった死角を狙って桑原と安藤は最後の1発を打ち込むと腹と胸に当たって男は膝を付く、

 「なんだと私の防御は絶対のはずなのに、なんで――――」


 犯人の目は俺を見てるとものすごく歪みながら怒りに燃えるがすぐにその怒りも無になる。

 加藤が持っていたサバイバルナイフが耳のところを横にぶっ刺したからである。頭を刺された男は苦しみながら地面にひれ伏すと動かなくなった。

 「ふう終わったわ」


 「また派手に殺したわね」


 桑原は犯人の男を見ながら汗をぬぐいながら喋る、

 「とりあえずここは警察に任せようぜ」


 「そうねあんたの事はまだ信じられないけれど一言ありがとう」


 安藤は疲れたと座り込み俺は、加藤にありがとうというと言われたのが嬉しいのか怖かったのかまた俺は泣いてしまった。

 「はぁまったくあんたは泣き虫ね」


 やれやれと俺を起こしながら車の助手席に乗せて本部に帰る。


 ゲーム小説を考えている時に、敵がもし自分の設定したキャラクターだったら、

現実世界で同じような攻撃をしたら、面白いなあと思い書いてみました。

 文章は下手でまだ見れた物ではありませんが、少しずつ更新していければ、

いいなと思っています。


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