1─0 一章あらすじ※ネタバレ
だいたいパート毎に適当にあらすじ。
見なくても支障はない、見たら話の流れが見える(はず)。
ただそれだけの場所。
以下、ネタバレしかありません。
勇者一行から外された私は修行をしながら各地を巡る旅をしていた。魔王が討伐されてからも旅を続けていた私は魔王を自称する少年マオと出会う。放っておけない私はマオを連れて旅を続けることにした。剣の腕も魔法の才能も三流な私は、魔王のいない平和の中で悠々自適な旅生活を送っていた。ある時、王都近辺の街に訪れ勇者が来訪していることを知り、たまたま勇者の話を盗み聞きすることになった。そこで勇者の目的が私のことをフるためだと知った私は、絶対に勇者には会わないことを決めこれからも旅を続けることを決意した。
お祭り状態になった街で勇者を避けて行動していた時、勇者一行からはぐれて迷子になっている僧侶と出会う。僧侶の話に乗せられた私は道案内を引き受けることになり、道中魔王討伐の旅の話を聞かされることになった。自分の知らない勇者、彼女だけが知っている勇者に感情を抑えきれなかった私は勇者への気持ちを僧侶にぶつけてしまう。僧侶は私のことも受け入れて勇者に会う手引きをしてくれることになったが、寸前のところでマオが僧侶へ攻撃してしまい、その場を逃亡した。短い旅だったがマオの中で私がどれほど大きくなっていたのか初めて本心を聞けたのだ。
翌日、マオは私の前から姿を消した。同時に数体の魔物が街で暴れ始める。勇者一行が魔物の討伐する中マオを探して街を走り回り、街の中央に立つ時計塔でマオを発見する。マオの姿は背丈こそ変化はなかったが、小さな角が生えて震えていた。マオは改めて自分を魔王だと言った。魔王の特権能力は魔物を生み出すことに他ない。私はマオに一緒にいたいという思いを告げ、拒絶するマオを抱きしめ共に歩くことを誓った。
魔物を倒し勝利の祭りを始めた街の中、マオに必ず戻ることを告げて一度離れた私は勇者にケリをつけにいく。戦士、魔法使い、僧侶に囲まれ担ぎ上げられている勇者の前に立ち、勇者が何かを言う前にもう一度告白する。今回も返事は聞かない、変わりに自分が勇者の敵であることを続けていった。私は勇者への未練を捨て、マオと生きていくことを他ならぬ勇者の前で誓った。泣きながら勇者の前を去り、待たせていたマオと旅を再開させる。