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小竜記  作者: シダ丸
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博物館にて

そんな訳で私たちは帰ってきた。飛行機には乗せていけないので、富士宮さんの知り合いの漁師に頼んで乗せてもらった。

 恐竜たちについてはどうするか悩んだ。一般公開はすべきでない、そこは決めていた。しかし、三人で世話するのも無理がある。散々話し合った結果、博物館の人々に手伝ってもらうしかない、ということになった。

 そして、博物館のスタッフに話す日がやってきた。急遽臨時休館にして集まってもらったのだ。一番左は赤阪龍介。この博物館一の恐竜好きで、古生物に詳しい人だ。その隣が熊谷平太。とにかく力持ちだが優しい性格だ。そして一番右が羽村直人。運動神経抜群の新人だ。

 彼らに一連の出来事を伝えた。三人ともおかしな冗談だと言った。そこで、私たちが持ってきたリュックの中に富士宮さんが手を突っ込む。そして再び出てきた彼の手がつかんでいたのは十センチも満たないトリケラトプス。三人ともあ然とした。まぁ、そりゃあ十センチの恐竜(本物)がまるでカブトムシのようにじたばたしていたら誰でも驚くだろう。

 「それで?」我に返った直人が聞く。「それが本当だとして館長は何が言いたいんですか」

 教授はニッとした。しして三人に恐竜の世話をして欲しいと頼んだ。龍介と平太は喜んで乗ってきた。が、直人だけは「いやですよ。剥製は大丈夫でも本物は苦手なんですよ。」どうやら直人は生きている動物、特に爬虫類、両生類、虫は苦手らしい。これは僕も知らなかった。その後、何とかみんなで説き伏せた。が、一人直人だけは一匹が限度と頑として首を振るので、(おそらく)一番扱いやすいプラテオサウルス一匹だけということになった。

 次の表が我々の飼育分担表だ。(こういうのは直人が得意だった)そしてその下が博物館のフロアマップとそれぞれの恐竜がいるフロア(もちろん一般入室禁止)説明の図である。

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