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小竜記  作者: シダ丸
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箱舟大作戦!

プテラノドン。太古の昔に滅びた翼竜だ。

「こいつは本当にプテラか?小さすぎるぞ。」と富士宮さんが言った。それはそうだが。。。

「おそらく何千万年の進化で小さくなったんだろう!恐竜だ!恐竜だ」教授は子供の様にはしゃいでいる。

 しかしその時だった。ラジオをいじっていた富士宮さんが大声を上げた。

「大変だ!」

「どうしたんだ?」二人で駆け寄ると、ラジオがこう言っている。

「ニューギニア付近は近年地球温暖化による海水面の上昇が激しく、小さな島は一週間以内に水没するとされ、それ以外の島も五年以内に水没すると発表されました。」

言葉もなかった。まもなくこの島は沈んでしまうのだ。

「そんな。。。こんなことが。。。」教授は呆然としている。富士宮さんもショックのようだ。

「こんな事をしている場合じゃないようですよ!」気が付くとそう言っていた。

「きっとあの岩の上にはもっと恐竜がいます。太古から受け継がれてきた尊い命をこのまま見殺しにするなんてできませんよ!」自分でも分からないまま一気にまくし立てていた。富士宮さんも、「俺たち人間のした事だ。俺たちが償うんだ!」

教授は立ち尽くしていたが、やがて、「絶対に恐竜を死なせるか!」と元気に言った。

 その後、軽い夕食をとり、一晩寝てから岩の上に登った。岩は垂直だったが高さ五メートルで、波に削られ、押しを掛けるくぼみがたくさんあった。おかげで登りやすかった。

 登ると植物食恐竜達がいた。パラサウロロフスやイグアノドン、ハドロサウルスの群れだ。

人には全く恐怖を感じないらしい。多くは気にせずに草を食べていたが、うち三頭ほどはこっちに近づいてきたのでそこを捕らえた。

 他にもいろいろな恐竜がなついてきたが富士宮さんによくなついていた。教授によると「動物を通じ合っている」らしい。特にティラノザウルスは彼を見るなり飛びついてきた。

 私にもたくさんなついた。トリケラトプスやステゴサウルスなど植物食恐竜たちが多かった。教授はさっきのプテラノドンや爬虫類によくなつかれていた。

 そして、ついにその時。テントはもう片付けた。我々はいつでも行ける。天気は快晴。いざ出航!と思ったその時!地を貫く勢いで地震が起きた。波が押し寄せ、島を飲み込んだ。しかし、我々はその波に乗せられ海へと飛ばされた。


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