ニューギニアへの旅
「長井先生、次はどこへ行かれるのですか?」私はそう尋ねた。
「鶴端君、私は今度パプアニューギニアへ行こうと思うんだ。」教授はそう答えた。
さて皆さん、私は鶴端龍太郎。自然史博物館で学芸員をしている。祖先は武士だったらしいが、私はこの名がかっこいいので気に入っている。
そして彼はこの博物館の館長、長井広行先生。自然が好きで、よく専門家と共に世界中をあちこち調査に行っている。その為、色々な分野の知識を持っている。だから学芸員は教授と呼ぶ程だ。
そんな「教授」の旅に私は同行することになった。行き先はパプアニューギニア島。鳥類学者と新種のフウチョウ(鳥の一種)を見つけるためだ。
「出発は三日後だ。直通バスで成田まで行き、ケアンズを経由しポートモレスビーへ行く。」彼は旅行経験が豊富で、どこへ行くにはどうやって行くのかを完璧に把握している。教授に任せれば、最高の旅行となること間違いない。
さて三日後、私と教授はこの博物館で待ち合わせし成田へ向かった。飛行機でケアンズまで9時間、ポートモレスビーまで3時間、計12時間の旅だった。そして遂にパプアニューギニアの地に下り立ったのだった。