第88話 「いつもそこにいた人」
エピローグです。
#VG88
先生が死んだ。アルテミス先生が俺たちを守るために死んだ。
級長であるアズナが改めてその事実を告げたとき、魔導力学科の面々は皆一様に押し黙った。
それとなく学園側からアルテミスのことは聞かされていた。彼女がイルミと共に残り、炎の巨人と相打ちになったことも聞かされていた。
だがその時は言葉だけが告げられている状況で、講義時間割からアルテミスの受け持っていた授業が消されているのを眼にして初めて理解が追いつき、学園側に詳細を求めたアズナが教室に帰ってきたことによってようやく実感が湧いてきたのだ。
——しかも、
「ただ死んだだけでなく、ある吸血鬼ハンターに串刺しにされて爆弾のような術式を刻まれたらしい。つまりあの巨人ごと先生は殺された」
巨人を倒すために、無理矢理自爆させられたことも聞かされたものだからそこからの生徒たちの雰囲気は最悪だった。
巨人に受けた傷で絶命したのではなく、巨人を殺すために人間爆弾にされたとあってはその事実に抱く絶望は察するに余りある。
どのような無念を抱いて彼女が死んでいったのか考える度に、頭がおかしくなりそうだった。
「しかもそれって、イルミっちの言ってた男の人がやったんだよね」
ハンナの補足がさらなる爆弾を投下する。
よりによって下手人がイルミの身内であることも広まってしまっていた。吹聴しているのはロマリアーナの騎士見習いたちだが、虚言の類いを触れ回るような人物たちじゃないだけにその事実の重さは皆に受け止められている。アルテミスに思いを告げていたヴォルフガングに至っては血涙を振りまきながら嘆き悲しみ、挙げ句の果てには下手人の男を討ち取りに行こうとしたものだから他の見習いたちに取り押さえられたという。
「——イルミはその男の人について行くみたいだね。あの子、もう卒業が認められたらしいから」
エリーシャの呟きに言葉を重ねることができた人間はいない。
彼らは自分たちの感情や思いに折り合いをつけることができないでいた。級友であるイルミとアルテミスを殺した男が行動を共にしようとしている現実にどう対処すれば良いのかわからないでいた。
だからこそ、その声が教室に響き渡った時、全員が全員体を硬直させてただ迎え入れることしかできなかった。
「……あら、みんな揃っているのね。丁度良かった。お別れの挨拶を言いに来たわ」
イルミだった。教室に入ってきた彼女は包帯を巻いた痛々しい両腕を隠そうともしていなかった。それは魔導力学科の生徒たちを逃がすための時間稼ぎに彼女が奮闘した何よりの証。ただ一人戦える力が有ったからこそ刻まれた、自己犠牲の負傷だった。
ハンナは泣き出しそうな顔でそれを見て、全員を代表してイルミの前に立った。
「あの人についていくの?」
わかり切ったことを聞いている自覚はあった。だがどうしてもイルミの口から確認したかった。そうでなければいつまでもモヤモヤとしたまま、腐っていってしまう自覚がある。
「ええ、そのつもり。私はそうするためにここに来たから」
驚きはない。予想通りの言葉が聞けただけだ。でもそれで良かった。それだけで幾分かは皆の胸の内が軽くなる。
ハンナが続けて問う。
誰もが一番気になりながら、しかしながらイルミにそれを問いかけるのは憚られる最大のタブー。
「——でもその人はアルテミス先生を仕方がないとはいえ殺したんだよね。イルミっちはそのことをどう思っているの?」
多分その瞬間は、イルミが来てからそれぞれが一番緊張した時間だった。皆一様に耳を研ぎ澄まし、流れ出る冷や汗もそのままに身動き一つ取らない。そしてイルミも即答しなかった。いや、できなかった。
彼女にしては珍しく表情を歪ませながら、何か葛藤するように沈黙したのだ。
それから彼女が答えを返したのはたっぷり数十秒ほど経ってからだった。
「アルテミス先生のことは残念に思うわ。けれどもアルテが間違っていたとは思えない。あそこであの人が巨人を殺してくれなければ、今ここには誰もいなかっただろうから」
それに——、とイルミは付け加える。
「たとえ、あの人が世界中を敵に回すことになっても私だけは絶対に裏切らないと決めているの。だからみんなには悪いけれども、私はアルテについていく。もちろん、あなたたちが私を裏切り者と罵倒しても構わない」
イルミなりの誠実さの表れだった。決して気安く笑い合うような仲ではなかったが、間違いなく級友と過ごしていた日々は存在し、世話になったりすることもあった。彼女なりに思うところがあるからこそ、ハンナたちの思いは否定しなかった。
そして魔導力学科の生徒たちもそれは同じ事。
今板挟みになっているイルミの事を思えばそれ以上の言葉を重ねることができない。これ以上理を追求しても答えが出てこない以上、糾弾という選択肢は誰も取れなかった。
「ねえ、イルミっち」
最後にハンナが口を開く。彼女はイルミの眼を真っ直ぐ見つめて少しだけ笑った。
「あなた、本当にその人のことが好きなのね」
今度は間髪入れずに答えが返ってきた。
「ええ、大好きよ」
おそらくその時の笑顔は、まだ誰も見たことのない、最上のもの。
01/
全てが全て丸く収まったわけではない。むしろあちこち破綻していても、それぞれが折り合いをつけてくれているからこそ成り立っている平和こそが、今の現状なのだろう。
アルテミスとして講義を行うために使っていた練兵場。俺はそこにいた。黄金剣を携えて夜空の下立っている。
向かいに相対しているのはロマリアーナの騎士見習いエリート、ヴォルフガングだ。彼もまた、ロマリアーナの騎士たちが使っている剣を持って立っていた。だがその表情は鬼もかくや、というほど怒りに塗れていた。
「——お前が先生を殺したというのは本当か?」
声は静謐。ただそこから感じる重圧は並大抵のものではない。
ただここでビビっていては話にならない。俺は努めて表情を動かさないようにして、是と答えた。
「そうか。そうなのか。なら一つ、手合わせ願いたい」
何がなら一つなのだろうか。
ていうかそんな殺気満々で手合わせとか絶対に嘘でしょ。
こっちをバラバラにする気で満々でしょ。手にした剣で切り刻みたくてうずうずしているでしょ。
本当、どうしてこうなった。
02/
事の経緯は数分前に遡る。
イルミが級友たちに挨拶をしたいと告げて学園内に入っていった為に、俺一人が外に取り残されることになった。
格好つけてノウレッジと別れたものだからすごすごと校内に戻ることもできず、手持ち無沙汰になった俺は敷地内を巡って時間つぶしをすることにした。ちなみにヘルドマンは後から追いついてきたクリスとともに地下遺跡の調査に行ってしまった。レイチェルも魔導人形が土木作業に適していると一緒に連れて行かれているのでここにはおらず、正真正銘の独りぼっちである。
で、取り敢えず思い出深く馴染みのある練兵場に向かうかと、足を延ばしたのがいけなかった。
広場の中心で生徒たちと戯れた思い出や、イルミに灼かれそうになった思い出に浸っていたら来訪者が現れたのだ。
何を隠そうアルテミスちゃんに告白してくれやがったヴォルフガング君である。彼はロマリアーナの所属と言うこともあり、アルテミスが何故死んだのか知っている人物だった。どこから聞きつけたのか、彼らは事の次第を凡そ把握していたのである。本当、政治力に長けた集団だ。
で、そんな彼が俺に対して良い感情を持っているはずもなく、ここであったが百年目と決闘を申し込んできた。いや、手合わせと言っているから一応手合わせなのだろう。だが使っている剣は紛れもなくお互いに本物だし、彼の剣筋はこちらの首を狩りにきていた。
ただ——。
「何故手を抜く! 先生を殺したときのように俺を殺して見せろ!」
正直、こんなことは言いたくはないがヴォルフガングはまだまだ弱い。それこそ緑の愚者の剣を一度見ている身からすれば、その全てが単調で遅く、どれだけ気を抜いてもこちらに届く気配を感じない。事実、少し黄金剣で受け止めて剣筋を逸らしてやれば、隙だらけの急所をいくつも見つけることができた。でもそれはいつかの時に比べれば確実に数を減らしていて。
「俺は殺す価値もないというのか!」
不思議と嘲りや侮りといった感情は沸いてこなかった。余裕はあるが慢心はない——そんな感覚だ。
そしてそれは懐かしさを覚える感覚。いつか毎日のようにこうしていたような気がする感覚。
「成る程、研鑽は欠かしていなかったのか」
自然と口をついて出てきたのは、呪いを受けているとは思えないほど自然な言葉だった。必死に剣を振るうヴォルフガングには届かなかっただろうが、間違いなく俺の口から零れた言葉。
アルテミスとして振る舞っていたころから続く、もう一人の俺の言葉だ。
黄金剣はいつの間にか捨てていた。突っ込んでくるヴォルフガングをいなし、剣をたたき落とす。無手になった彼を手元に引き寄せ、背負い投げの要領で地面に叩きつけた。
でもそこで終わらない、終わらせない。言葉は無くとも、手を招いて「かかってこい」と促す。
「うおおおおおおおおおおおお!!」
咆哮を上げながら再びヴォルフガングが突進してくる。
良い瞬発力だと思った。間違いなくアルテミスが教えた、格上相手の戦い方だ。事実、ただの無策な突進だけでなく彼は衝突の寸前、思いっきり重心を落とすことで俺の腰へと組み付いてきた。いつでも小細工を弄せ、というアルテミスの言葉を彼は忘れていない。
「甘い!」
しかしながらここでただではやられるわけにはいかない。地面に倒される直前に、両の手で地面を掴みその反動でヴォルフガングを下半身だけで投げ飛ばした。いわゆる巴投げのような形だ。一人吹っ飛んでいったヴォルフガングは直ぐさま起き上がると、心折れることなくもう一度掴みかかってくる。
それからは何度も何度も彼の打撃を、体当たりを、足技を全ていなしてひたすら投げ飛ばした。
多分時間にすれば小一時間はそうしていただろう。
やがて起き上がることすら困難になったヴォルフガングだが、彼は何とか両の脚で地面を踏みしめてこちらを睨み付けてきた。全身に打撲痕と内出血の痕を残して、傷だらけの顔でこちらを見据えている。
「お前とアルテミス先生がどんな関係だったのか私は知らない。そして知りたいとも思わない。だが、復讐しようとした私を受け流すその手腕、私は痛いほど知っている。忘れるはずがない、見間違える筈がない」
だから問いたい、と彼は続けた。
「アルテミス先生はどんな気持ちで逝かれたのだ? そこに絶望や悲しみはあったのか? それだけは教えてくれ」
俺は多分、嘘偽りなく答えることが出来たと思う。
目をそらすことなく、今にも崩れ落ちそうな男へ言葉を伝えた。
「お前たちの成長を願っていたよ。だからこそ、あの巨人だけは何としても殺さなければならないと考えていた」
そうか、と彼は息を吐いた。そしてもう一度俺を睨み付けたかと思うと、頭を少しばかり下げてきた。それが礼だと気がついたときに彼は仰向けに倒れ、意識を手放していた。
彼がどうしてそのような行動を取ったのか真意はわからない。けれどもこれが、最後の講義として受け止めていてくれたらそれに勝る喜びはないだろう。
遠くから俺を呼ぶイルミの声が聞こえた。彼女もまた、これまでの学園生活へ一区切りをつけてきたに違いない。
練兵場を後にして、イルミと合流した。彼女は学園生活の中で少しばかり増えた荷物を背負って俺の隣を並んで歩く。
「なあ、イルミ」
「なに?」
今日は月が欠けている。それでもこの世界は魔の力に照らされて不思議と明るい。夜独特の爽やかな風がエンディミオンの間を通り抜けていった。
俺が足を止めるとイルミもそれに倣った。
「どうだった、ここは?」
彼女の髪が風に揺れている。ここにきて初めて、俺が渡したイヤリングをイルミがしっかりとつけていることに気がついた。彼女の銀色の髪に溶けたそれはキラキラと輝いている。
イルミが表情を崩した。
「楽しかったわ」
恥ずかしながらその微笑みに数秒、見蕩れてしまった。
03/
目が覚めたとき、周囲には誰もいなかった。
アルテミスを殺したあの男の姿形はまったく見えない。
——妙な感触だった。
自分は殺すつもりで挑んだのに、何処か動きを教え込まれているような、有り体に言えば教授されているような感じがしていた。
アルテミスを殺した男らしくない、丁寧な動きだった。まさしくそれは、誰かの生き写しで、誰よりもその人に投げられたからこそ知り得た、幻のような現実。
「………………」
あの男とアルテミスがどのような関係なのかはわからない。でもただの赤の他人でないことくらいは、拳を交え合ったからこそ理解ができた。だからこそ、自身が意識を失う直前に頭を下げていた。いつのまにか、今までそうしてきたように礼をしていた。
その瞬間だけは復讐心も何もかもを忘れて、ただただ感謝のような念が心中を支配していた。
「先生、私は必ず強くなります。ですからどうか、私を見守ってください」
今思えば本当に不思議な女性だった。強く、たくましく、それでいてどこか抜けていて、でも底抜けの優しさが垣間見えていた可笑しな人。恋は本気だった、本気で惚れて、本気で相応しい男になろうとしていた。
自身の手が届かないところに逝った今も、それは変わらない。
「取り敢えずはあの男に勝たねば」
目標はできた。あの男もまた底抜けの強さを感じさせたが所詮は人。手の届かぬ相手ではない。諦めて良い相手ではない。
何より——、
「もしもいつか、あなたに出会えることがあるのならば、次は私がそこに並び立つ」
それは夢の話だ。世界から消失した以上、アルテミスはこの世に存在していない。でも、それでも彼女の死を目の当たりにしていない以上、ヴォルフガングは悲劇を断定しない。完全には認めない。
彼もまた「次」の為にふらつきながらも立ち上がって見せた。
04/
アルテミスがいなくなってから数日が経過した。
エンディミオンの上層階にあるノウレッジの執務室では簡易ベッドが一つ備え付けられ、その上では包帯だらけのティアナが寝かされている。生命維持に必要な分の魔の力まで使ってしまったものだから、傷の治りが異常に遅くなっているためだ。
一度は死の境目を彷徨ったものだからノウレッジは手厚く看護を行っていた。
「おや、今日はもう目覚められましたか。もうすぐ日が暮れます。そうすれば世界に魔の力が満ちて、あなたの傷も癒えやすくなるでしょう」
閉じられた窓の隙間から赤い夕焼けが差し込んでいる。元は人間であるティアナはノウレッジほど太陽光を畏れているわけではないが、それでも見ていて気持ちの良いものではなかった。彼女は直ぐに目線をノウレッジへと戻す。
「——なんだ、今日もまだ私は生きているのね。本当、つまらない」
「でも生きている。ならば早く体を治して、あなたのしたいことをすればいい」
ノウレッジの言葉にティアナは自嘲気味に笑った。
「馬鹿ね。狂人にも勝てなかった半端者が生きていて何になるのよ。情けないったらありゃしないわ。手元にあったものを二つも奪われたのに、傷一つつけることが適わなかった」
身動ぎ一つしないまま、ティアナは目を伏せる。あらためて狂人に全く歯が立たなかった現実が、アルテミスを失った今が彼女を押し潰していく。決して胸の内を多くは語らない彼女だったが、ノウレッジはその心中の殆どを察していた。
だからこそ彼はティアナを見捨てない。まだ器は壊れていないと、彼女に微笑む。
「ならばもっと強くなりましょう。次は狂人に認められるように、青の愚者とアルテミスの分を生き抜いた上で」
ティアナはその言葉に何も応えなかった。
ただ代わりに、ぽつぽつと思いつきのように声を発した。
「青の愚者様は決して良い人ではなかった。むしろ人々からすればまさしく悪鬼で、討たれる運命にある人だった。でも私を救ってくれたことと、狂人を倒そうとしていたひたむきさは嘘ではない」
だから私は彼の跡を継いだ。世界に君臨する愚者の一角になるべく、数多の魔獣を喰らい始めた。
ノウレッジは静かに、ただ優しげな瞳だけをティアナに向ける。
「アルテミスはよくわからない人間だった。とにかく弱いくせにでしゃばりでお節介焼きで、でも必死に生きていた。私が眷属にしたときも恨み言一つ言わずに、むしろ私に感謝していた。馬鹿みたいにいつもヘラヘラ笑っていて腹も立った。でもね、あんな風に死んでいい人間じゃなかったと思う。もっと長生きして、いろんな人に馬鹿にされるべきだった」
ふと、ティアナが口を閉じた。そしてそのまましばらくの間、中空を見つめたまま動かない。ノウレッジはそんなティアナを急かすこともなく、ただじっと彼女の言葉を待ち続けた。
「ねえ、ノウレッジ。一つだけ良いかしら」
「——なんでしょう? なんなりとお答えしますよ」
次に言葉を発したのは窓から差しこむ赤い光が途絶えて夜の虫が鳴き始めたころ。彼女はベッドから身を起こして、ノウレッジに正面から向き合った。
「アルテミスはなんで死を良しとしたの? 確かに殺したのはあの狂人。でも彼女はそれを折り込んで動いていた節があった。あれだけ生き汚い彼女が、何故そうもあっさりと死を受け入れられたの?」
ノウレッジが相貌を崩した。それはまさしく、出来の良い生徒の完璧な答えを聞いた、教師の歓び。
彼はやや上ずった声色で口を開く。
「あなたが生きて生き抜いて、狂人に挑み続ければいつか必ず答えは得られますよ。そして答えを得たその時にあなたの人生はようやく始まりを迎える」
誰のためでもなく、誰の代わりでもない、そんなあなたが私は楽しみです。
彼は言葉をそう締めくくった。そして「食事を取ってきます」と部屋を後にした。
その背中にティアナは「何でも答えるっていった癖に」と毒づいてみせる。
そして一人残された彼女は壁にしがみつきながら立ち上がって、窓を開けた。
空を見上げれば、天上を照らす欠けた月がある。
「大丈夫。心配しないで、いつか必ず私はお前の仇を——」
風が吹く。草木の擦れあう音が耳に心地よい。
まやかしかもしれないが、懐かしい人の匂いがする。
声が途中で途切れていた。途切れたまま、数秒の時間を置いて、
——あんたと馬鹿みたいに戦ったのは、
地下洞窟での大蛇討伐、地下遺跡での神もどき殺し、そして炎の巨人との死闘。
自分の隣をちょこちょこと動き回っていたちっぽけな女。
ティアナはすっと息を吸い込み、
「楽しかったわ」
こぼれ落ちた声は少しだけ濡れていた。
第四章 紫の愚者編 完
第88話 「いつもそこにいた人」
これで第四章 紫の愚者編は完結です。
四年掛かりましたが何とか完結することができました。今までお付き合いしてくださった全ての読者の方に感謝します。
次は第五章 黒の愚者編です。話が大きく動く予定です。そして少しずつ畳んでいきます。七章構成の五章まできたので、何とか完結させられるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
 




