表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編

【GL】彼女と彼女

作者: 白千ロク

【 まえがき 】


■E★エブリスタからの再掲です

内容はないようなあるような感じ


2013/2/27

「――はい」

「ありがとう」


 缶のポタージュを渡され、彼女はフェンスに背中を預けた。渡した彼女は隣に座る。

 昼休みの屋上には二人だけ。なぜならここは立ち入り禁止になっているから。それを掻い潜るのは物好きしかいないだろう。

 立ち入り禁止といっても、ただの名目上であるが。落下防止で備えられたフェンスは壊れていないし、鍵も閉められていないのだ。だから、入るのは簡単だった。


「はー美味しい」

「ねー」


 日の光が降り注ぐ寒空の下の温かい飲み物は格別だと思う。じんわりと広がる温かさはこの時にしか味わえない。


「ねぇ、」

「んー?」

「眠いでしょ?」


 くすりと笑う彼女に彼女は小さく頷いた。


「溢れそうだよ、それ。貸してみ」


 伸ばされた腕にある缶のポタージュを地面に置いてから、自分のそれも隣に置く。


「はい、肩貸してあげる」


 彼女の顔をそっと躯に預けて、彼女は頭を撫でた。柔らかい茶色の髪の触り心地はいい。


「おやすみ」

「んー、おやすみなさい」


 それからすぐに彼女は寝てしまった。ご飯を食べたら眠くなるのは道理だが、何時もこれじゃあ少し心配になる。しかし、昼寝に付き合うのは嫌いじゃないので、そこは役得かもしれない。

 彼女は幼馴染みであり、少しドジで、でもそこが可愛いと思うのだ。返して彼女は彼女の幼馴染みで、小さい頃から彼女の面倒をみてきた。――といえば聞こえがいいかもしれないが、彼女に面倒をみられていることもあるのでケースバイケースだろう。

 小さな彼女に大きな彼女。身長差は十センチ。そしてお隣さんの関係。

 時間は過ぎて、五限目開始五分前。


「――二人とも起きなさい!」

「ひゃいっ!」

「んー……ふぁーい……」


 彼女達は何時ものようにクラス委員長に起こされました。




end.

2010/11/8

【 あとがき 】


最後までお付き合いありがとうございました。


◆ 執筆時期 ◆

執筆開始 - 終了 : 2010/11/8

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ