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水仙と椿  作者: 桜葉奈義


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01

「さすがは水仙の姫君だわ〜」

「教え方が本当に上手でらっしゃる。うちの娘と変わらないのにねぇ〜」

廊下を歩きながら着物姿の女性たちは帰っていった。

「ふふっ……」

その会話を誇らしげ聞いていた女性がいた。

「聞こえてたかしらね?わたくしの評価。お前とは違うのよ」

「………」

広い和室に仁王立ちの女性と頭を畳みにつけるほど深く土下座をし、顔をあげない……あげることが許されない女性。

「なんとかおっしゃい!このメス豚が!」

「…………っ!」

仁王立ちの女性は近くにあった花瓶を投げつける。「あら、忘れてたわ。口答えしないように命令していたんだったわね。お母様にお前が暴れたと報告しておくわね」

「………!!」

土下座したままの女性は身体をピクッと震わせた。


汐倉妃月しおくらきづき

高校三年生の18歳。

家は茶道の家元で茶道を嗜む一般人ですら名を知るほどの名家だ。

妃月はこの汐倉家の次期当主である。

妃月は赤ちゃんの頃から人懐っこく愛嬌があったようで両親や親戚から愛されて育った。

才色兼備ゆえ周りから「水仙の姫君」とも呼ばれている。


未来も約束され、充実した人生をおくっていた妃月には一つだけ不満があった。


椿あいつ」の存在だ。


汐倉椿しおくらつばき

汐倉家の次女。16歳の高校一年生。

妃月とは姉妹ではあるが血は繋がっていない異母兄弟というやつだ。

父親が外で愛人をつくっていて、どこの馬ともしれない穢らわしい女の子供……それが椿。

父親は認知しない代わりに多額の養育費などを支払っていたのだが、椿が5歳の頃に母親が亡くなり身寄りのない椿を仕方なく引き取った。


父親は引き取ったものの椿に愛情はなく無関心。

妃月の母親は椿が現れるまで愛人がいたことを知らず、嫉妬深い性格ゆえ夫ではなく椿に憎悪の目を向け虐げていた。

妃月は愛人というものがわからない年齢だったため妹が出来たと大喜びし、椿に友好的に接していた。……が、両親の仲は悪くなり冷めきってしまった。

夫婦仲が良好で自慢の両親だったのに椿が……椿の存在が壊したのだと感じた妃月は母親と一緒に椿を憎み虐げた。


妃月は虐めている自覚はない。

悪いことをしたら罰を受けるのは当たり前。

これは正義の鉄槌なのだからと今日も拳を振るうだけ。


自室に戻ると吹き出すように笑う

「あははははっ!バカ椿ったらお母様に告げ口するって言った時の反応が最高!あはははっ〜笑いが止まらない〜〜」


夕食後、椿は母親からの罰を受けた。


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