↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まどマギ構造解説ーなぜ鹿目まどかは神となったのかー  作者: カトーSOS


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
58/60

8-5 観測不能性の理由


前節で示した通り、

鹿目まどかは

世界状態の一要素としての位置を離れ、

世界状態を成立させる条件側へ移行している。

この配置変更により、

観測不能性という性質が生じる。


観測とは、

世界状態の内部に存在する要素を対象として成立する。

位置、時間、因果関係といった枠組みは、

すべて世界状態が定義されている空間内でのみ有効である。

したがって、

条件側に配置された存在は、

世界状態の内部からは

個体として定義することができない。


この観測不能性は、

不可視や隠蔽によるものではない。

観測手段が不足しているのでもなく、

意図的に遮断されているわけでもない。

そもそも、

観測対象として成立する条件を満たしていないため、

観測という操作自体が適用できないのである。


同様の構造は、

物理法則や時間の進行といった概念にも見られる。

それらは、

世界状態を規定する条件として存在するため、

世界内部からは

個体として観測されることはない。


以上より、

鹿目まどかが観測不能となった理由は、

存在の消失や秘匿ではなく、

配置の変更によるものである。

この点を踏まえることで、

次節で扱う関係性の残存を、

例外や感情的特例としてではなく、

構造的帰結として理解することが可能となる。

【あとがき補足:8-5について】


8-5では、鹿目まどかが観測不能となった理由を、

「見えなくなったから」「隠されたから」

といった説明から切り離して整理している。


本文で述べている観測不能性は、

能力や距離、遮断といった問題ではない。

鹿目まどかが、

世界の中にある要素としての位置を離れ、

世界を成立させる条件の側に置かれている、

という配置の違いによって生じている。


観測とは、

世界状態の内部にあるものを対象にしてのみ成立する。

位置や時間、関係性といった枠組みも、

世界状態の内側にあることを前提としている。


そのため、

条件側に置かれた存在は、

そもそも「個体」として定義できず、

見ようとする操作自体が成立しない。


ここで重要なのは、

観測できない理由が

不可視や秘匿ではない、という点である。

見えないのではなく、

観測という行為が適用できない位置にある、

という整理を行っている。


8-5は、

鹿目まどかの不在を

喪失や謎として扱うための節ではない。

次節で扱う「関係性がどのように残るのか」を、

感情的な特例ではなく、

配置の結果として理解するための準備として置かれている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。