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5-2 キュゥべえの基本設計
本節では、
作中描写から観測できる事実に基づき、
キュゥべえの設計特性を
純粋に機能要素として整理する。
キュゥべえは、
魔法少女システムを運用するために配置された
専用ユニットであり、
その仕様として
感情を持たない構造となっている。
この点は、
表情・発言・行動のいずれからも
一貫して確認できる挙動である。
さらにキュゥべえは、
・善悪概念を持たない
・価値判断をしない
・人間的情緒を前提とした評価を行わない
・エネルギー回収という目的関数のみを遂行する
という特徴を持つ。
重要なのは、
これらの挙動が
個体としての性格から生じた結果ではない点である。
キュゥべえは
冷淡あるいは残酷だからそう振る舞うのではなく、
そのように振る舞う存在として
あらかじめ設計されている。
したがって、
キュゥべえの行動原理は
倫理的動機ではなく
システム運用の仕様によって完全に規定されている。
本稿では以上の事項を確定情報として扱い、
キュゥべえを
意思決定主体ではなく
目的関数を遂行する運用インターフェースとして
さらに節ごとに解析していく。




