31/39
第5章 5-0 本章の目的
本章では、
魔法少女システムの運用過程を支える存在である
キュゥべえの役割と機能を、
物語的解釈を排除した上で解析することを目的とする。
これまでの章で整理した
ソウルジェムの構造、
グリーフシードへの変質過程、
および呪いのエネルギーの蓄積特性は、
いずれも少女側の装置と挙動の解析であった。
しかしそれらの工程には必ず
同意取得および人格情報の変換という
初期プロセスが存在する。
このプロセスの窓口として機能するのが
キュゥべえである。
したがって本章では、
・キュゥべえを意思主体として扱わない
・観測可能な挙動と結果のみを材料とする
・TV版および劇場版の描写のみを使用する
という基本方針のもと、
キュゥべえの立ち位置を
同意取得インターフェース、
コンバート実行ユニット、
説明責任担当装置として整理し直す。
本稿は象徴論ではなく、
魔法少女システムの構造解析論文である。
キュゥべえに関する解析を加えることで、
システム全体の運用モデルを
欠番なく完成させることを
本章の最終目的とする。




