2-4. エネルギー消費と濁りの発生
魔法少女システムにおいて、
魔法の使用はエネルギー消費行為として描写されている。
ここで重要なのは、
ソウルジェム内部に蓄積する「濁り」が、
動力そのものではない点である。
作中描写から確認できる事実は以下である。
・魔法を使用するとソウルジェムが濁る
・魔法を使用しなくても、時間経過により微量の濁りが発生する
・グリーフシードによって濁りは除去可能である
これらの挙動は、
濁りが主エネルギー源ではなく、
システム運用に伴う副生成物であることを示している。
すなわち、濁りは
「消費された結果として発生する排出物」
に近い性質を持つ。
魔法少女が生存し、日常生活を送れることから、
身体の維持エネルギーは通常の生理活動
(食事・代謝)によって賄われていると考えるのが自然である。
一方、魔法行使時には、
通常の生理活動とは異なる高負荷処理が発生し、
その結果としてソウルジェム内部に
処理残渣が蓄積する。
この処理残渣が、
作中で「濁り」として視覚化されている現象である。
したがって濁りは、
感情そのものでも、意思の変化でもなく、
魔法少女システムが稼働する以上、
不可避的に発生する副産物と定義できる。
この段階では、
希望・絶望・善悪といった価値判断は介在せず、
純粋にシステム挙動として扱われるべき現象である。




